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2026年1月20日

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令和7年11月香川県有効求人倍率1.36倍から考える中小企業の採用戦略

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香川県の雇用情勢について(令和7年11月分)(香川労働局)

この記事の概要

令和7年11月の香川県における有効求人倍率は1.36倍となり、前月から低下したものの、依然として全国上位の高水準を維持している。本記事では、この数値が示す雇用環境の変化を丁寧に読み解きながら、中小企業の採用担当者が有効求人倍率をどのように受け止め、現実的な採用活動につなげていくべきかを独自の視点で解説する。数字の背景にある求人と求職の動向を踏まえ、今後の採用戦略を考えるためのヒントを整理する。


令和7年11月の香川県の有効求人倍率は1.36倍となり、前月から0.05ポイント低下した。この数値は6か月連続で低下しているものの、172か月連続で1倍台を維持しており、全国順位でも上位に位置している。つまり、香川県では長期にわたり求人が求職を上回る状態が続いており、人手不足が一過性ではなく構造的な課題となっていることが分かる。

中小企業の採用担当者にとって重要なのは、有効求人倍率が低下しているという事実を「採用しやすくなった兆し」と安易に解釈しないことである。1.36倍という水準は、求職者1人に対して1件以上の求人が存在する状況を意味しており、依然として求職者が企業を選ぶ立場にある。倍率が下がっても1倍を大きく超えている限り、採用競争の厳しさは続いていると考えるべきである。

正社員の有効求人倍率は1.22倍となり、前年同月から0.06ポイント低下した。この数字は、正社員採用においても人材確保が容易ではない状況が続いていることを示している。中小企業では、正社員として長期雇用を前提にした採用が中心となりがちだが、求職者側の働き方に対する価値観が多様化している現在、その前提自体を見直す必要が出てきている。

令和7年11月の新規求人は6854人となり、前年同月比で13.2%減少し、4か月連続の減少となった。特に医療・福祉、卸売業・小売業、宿泊業・飲食サービス業といった分野で減少が目立っており、企業側が採用に慎重になっている様子がうかがえる。一方で、学術研究や専門・技術サービス業、建設業など一部の分野では増加が見られ、産業ごとの温度差も明確になっている。

新規求職者数は2784人で、前年同月比2.7%減少し、こちらも4か月連続の減少となった。仕事を探す人そのものが減少している状況では、求人を出しても応募が集まりにくくなるのは自然な流れといえる。このような環境下で、中小企業が従来と同じ採用手法を続けても、成果が出にくいことは容易に想像できる。

有効求人倍率1.36倍という数字が示しているのは、単なる人手不足ではなく、求人内容と求職者の希望条件との間にズレが生じている可能性である。採用担当者は、給与や休日といった条件面だけでなく、仕事内容の具体性や職場の雰囲気、将来のキャリアの見通しといった情報が、求職者に十分伝わっているかを見直す必要がある。

また、雇用情勢判断が令和7年11月に下方修正された点も重要である。求人が求職を上回っているものの、持ち直しの動きに弱さが見られるとされており、物価上昇が雇用に与える影響への警戒感が強まっている。中小企業にとっては、人件費や原材料費の上昇と採用活動をどう両立させるかという難しい判断が迫られる局面でもある。

こうした状況だからこそ、有効求人倍率を「採用が難しい理由」として捉えるのではなく、「採用のやり方を見直すきっかけ」として活用する視点が求められる。例えば、即戦力にこだわりすぎず、育成を前提とした採用を検討することや、勤務時間や業務内容を柔軟に設計することで、これまで対象外としていた人材層に目を向けることも現実的な選択肢となる。

香川県のように長期間にわたり有効求人倍率が高水準で推移している地域では、採用活動は短期決戦ではなく、継続的な取り組みとして考える必要がある。採用担当者自身が現場の状況を理解し、自社で働く価値を自分の言葉で伝えることが、結果として応募者との信頼関係につながる。有効求人倍率という数字は、その重要性を改めて教えてくれる指標でもある。

令和7年11月の香川県の雇用情勢データが示しているのは、採用環境が厳しい中でも、企業側の姿勢や工夫次第で採用の可能性は残されているという現実である。中小企業の採用担当者には、数字の背景を冷静に読み解き、自社に合った採用の形を模索し続ける姿勢が、これまで以上に求められている。

この記事の要点

  • 令和7年11月の香川県有効求人倍率は1.36倍で高水準が続いている
  • 求人倍率の低下は採用環境の改善を意味するものではない
  • 新規求人と新規求職の減少が採用難を長期化させている
  • 中小企業は採用条件や働き方の柔軟化が求められる
  • 有効求人倍率は採用戦略を見直す重要な指標である

⇒ 詳しくは香川労働局のWEBサイトへ

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