2026年1月25日
労務・人事ニュース
令和7年12月調査で見る中国地域の有効求人倍率が示す採用ミスマッチの実態と対策
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景気ウォッチャー調査(令和7年12月調査)― 中国(現状)―(内閣府)
この記事の概要
令和7年12月調査による中国地域の景気動向では、忘年会や年末商戦を背景に一部の消費や観光関連で明るさが見られる一方、物価高の影響による消費の選別化や、雇用・採用面でのミスマッチが強まっている実態が明らかになった。本記事では、地域経済の動きを整理しながら、有効求人倍率や求人動向を中心に、企業の採用担当者が押さえておくべき現状と課題をわかりやすく解説する。
中国地域の景気は、12月に入り年末特有の需要が一部業種を押し上げている。一般レストランでは、忘年会を中心とした予約売上が前年比120%に達し、売上全体の約4分の1を占めるまでに拡大している。特に定額制の食べ放題や飲み放題コースの利用が集中し、前年比170%以上と大きく伸びている点が特徴的である。
小売分野では、スーパーやコンビニを中心に来客数の増加が見られる店舗がある。あるスーパーでは来客数が前年比105%、おせち予約は110%と年末需要の強さが数字に表れている。一方で、価格上昇の影響から消費者は商品選択をより慎重に行っており、売上が伸びても買上点数が伸び悩むケースも少なくない。
百貨店や専門店では二極化が鮮明である。数百万円のジュエリーや100万円を超える高額ブランド品が複数売れる一方、一般的な買回品の動きは鈍い。富裕層は資産価値のある商品に積極的だが、中間層では購買頻度が低下しており、同じ売場でも客層による差が拡大している。
観光や宿泊分野では、年末に向けて予約が増加している都市型ホテルがある一方、旅行需要全体はコロナ前の水準には届いていない。海外旅行は2019年比で約80%程度にとどまり、円安や物価高の影響で国内外ともに旅行控えの動きが残っている。タクシー利用も時間帯によって差があり、深夜帯の利用減少が目立っている。
企業動向を見ると、製造業では明暗が分かれている。食料品製造業では受注量が前年比で2桁増となるなど好調な分野がある一方、値上げを受け入れてもらえるものの物量は減少するという声もある。輸送用機械器具製造業では、大手メーカー関連の受注が堅調で、サプライチェーン全体が忙しい状況にある。
雇用環境に目を向けると、中国地域では求人は一定数存在するものの、採用に結び付かないケースが増えている。職業安定所によると、新規求人数は前年比では減少傾向にあるが、直近3か月の有効求人数はほぼ横ばいで推移している。一方で、企業の採用基準は引き上げられており、ミスマッチが拡大している。
人材派遣や職業紹介の現場では、求人がやや増えているものの、求職者の登録数は減少している。ある分野では、3か月前と比べて応募数が40%減少し、人材紹介事業では登録者数が45%減少したとの声もある。特に即戦力を求める傾向が強く、20代後半から30代の中堅層を中心に採用競争が激しくなっている。
その一方で、40代後半から50代でも技術職や管理職経験者を受け入れる企業が増えつつあり、年齢による採用の壁は一部で緩和されている。新卒採用については、2026年3月卒業予定者向けの求人は前年度と同水準を維持しており、極端な冷え込みは見られないが、早期化と選別化が進んでいる。
こうした状況から、中国地域の採用市場は、求人の数以上に質と条件が問われる局面に入っている。採用担当者には、有効求人倍率などの表面的な指標だけでなく、求職者の減少率や応募動向の変化を踏まえた柔軟な人材戦略が求められる。賃金や働き方、キャリア形成を具体的に示すことが、今後の採用成功の鍵となるだろう。
この記事の要点
- 忘年会需要で一部飲食は売上前年比120%と好調
- 定額制コース利用は前年比170%以上と大きく伸びている
- スーパー来客数は105%、おせち予約は110%と年末需要が強い
- 新規求人数は前年比減少だが有効求人数は横ばい
- 応募数が40%減少するなど求職者側の動きが鈍化している
- 即戦力人材を巡る採用競争が激化している
⇒ 詳しくは内閣府のWEBサイトへ


