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2026年2月18日

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令和7年12月岩手県の有効求人倍率1.07倍から読み解く採用環境

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岩手県内の一般職業紹介状況(令和7年12月分)について(岩手労働局)

この記事の概要

本記事では、令和7年12月の岩手県における有効求人倍率1.07倍という雇用統計をもとに、中小企業の採用担当者が現在の採用市場をどのように捉え、どのように採用活動を進めるべきかを解説します。求人が求職を上回る状態は続いているものの、全体としては弱さも見られる状況です。有効求人倍率の数字の背景を丁寧に読み解き、現場で活かせる採用の考え方を整理します。


令和8年1月30日に公表された岩手県の雇用情勢によると、令和7年12月の有効求人倍率は1.07倍となり、前月から0.01ポイント上昇しました。この数値は、仕事を探している人1人に対して1.07件の求人が存在していることを示しており、岩手県では9か月ぶりに前月を上回る結果となりました。ただし、岩手労働局の判断では、県内の雇用情勢は求人が求職を上回って推移しているものの、全体としては弱さが見られるとされており、楽観視できる状況ではありません。

有効求人数は23,067人で前月比0.7%増加した一方、有効求職者数は21,594人で前月比0.1%増とほぼ横ばいで推移しています。求人と求職の双方が大きくは動いていない中で倍率がわずかに上昇したことから、採用市場は停滞感を含んだ状態にあると読み取れます。中小企業の採用担当者にとっては、応募が集まりにくい状況が続く可能性を前提に、計画的な採用活動を行う必要があります。

新規求人倍率は令和7年12月時点で1.78倍となり、前月から0.09ポイント上昇しました。新規求人数は9,153人で前月比16.0%増加し、新規求職者数も5,143人で9.9%増加しています。年末にかけて人の動きが一時的に活発化したことが数字に表れていますが、前年同月比では新規求人が6.8%減少しており、採用市場全体が拡大局面にあるとは言い切れません。

産業別に見ると、医療・福祉分野では新規求人が前年同月比で11.8%増加しており、引き続き人材需要が高い状態が続いています。一方、宿泊業や飲食サービス業では前年同月比で35.2%減少しており、業種間で採用環境に大きな差が生じています。製造業や卸売業・小売業でも増減が入り混じっており、業界ごとの事情を踏まえた採用判断が欠かせません。

正社員に限った有効求人倍率は1.07倍となり、前年同月から0.03ポイント低下しました。この数字は、正社員を希望する求職者に対して求人は一定数あるものの、条件が合わなければ採用に結びつきにくい状況を示しています。中小企業が即戦力や経験者にこだわりすぎると、採用が長期化するリスクが高まる局面にあると言えるでしょう。

また、岩手県内を沿岸部と内陸部に分けて見ると、令和7年12月時点で内陸部の有効求人倍率は1.20倍、沿岸部は0.93倍となっており、地域差が明確に表れています。同じ県内であっても、採用の難易度や応募の集まり方は大きく異なります。中小企業の採用担当者は、県全体の平均値だけを見るのではなく、自社の所在地や通勤圏内の労働市場を基準に採用戦略を考えることが重要です。

有効求人倍率1.07倍という状況は、求職者が複数の選択肢を持っている状態を意味します。そのため、求人票に記載する条件面だけでなく、仕事内容の具体性や入社後の育成体制、職場の雰囲気といった情報が、応募の意思決定に大きな影響を与えます。中小企業にとっては、待遇面で大企業と同じ土俵に立つことは難しくても、働き方や人間関係、成長環境といった点で差別化を図る余地があります。

採用スピードの重要性も見逃せません。有効求人倍率が1倍を超える市場では、求職者は複数の企業を同時に検討していることが一般的です。選考に時間をかけすぎると、他社に先を越される可能性が高まります。面接回数や選考フローを見直し、意思決定を早めることは、中小企業でも実践可能な改善策です。

令和7年12月の岩手県の雇用情勢は、表面的には求人が求職を上回っているものの、その内側には弱さや地域差、業種差が存在しています。有効求人倍率という数字を正しく理解し、自社の採用活動にどう活かすかを考えることが、中小企業の採用担当者にとって今後ますます重要になるでしょう。

この記事の要点

  • 令和7年12月の岩手県有効求人倍率は1.07倍で前月をわずかに上回った
  • 求人は求職を上回るが雇用情勢全体には弱さが見られる
  • 正社員有効求人倍率は1.07倍で前年より低下している
  • 沿岸部と内陸部で採用環境に大きな地域差が存在する
  • 中小企業は条件設定と採用スピードの見直しが重要となる

⇒ 詳しくは岩手労働局のWEBサイトへ

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