2026年2月19日
労務・人事ニュース
令和7年12月新潟県の有効求人倍率1.38倍から読み解く雇用情勢
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一般職業紹介状況(令和7年 12 月分)(新潟労働局)
この記事の概要
本記事では、令和7年12月に公表された新潟県の一般職業紹介状況をもとに、有効求人倍率1.38倍という数値が示す県内雇用環境の実態を詳しく解説します。求人が求職を上回る状態が続く一方で、正社員求人の減少や産業別の偏りが進んでおり、中小企業の採用活動は決して容易ではありません。有効求人倍率をどのように読み取り、どのような視点で採用を進めるべきかを、採用担当者の実務に即した独自の目線で整理します。
令和8年1月30日に新潟労働局から公表された一般職業紹介状況によると、令和7年12月の新潟県における有効求人倍率は季節調整値で1.38倍となりました。前月から0.02ポイント上昇しており、求職者1人に対して1.38件の求人がある計算になります。雇用情勢の判断では、県内の雇用情勢は改善の動きにやや足踏み感があるとされており、求人が求職を上回っているものの、その内容には弱さが見られるという評価が示されています。これは、有効求人倍率という数字だけでは把握しきれない実態が存在することを意味しています。
月間有効求人数は42,581人で、前月比では2.8%増加し、5か月ぶりに増加へ転じました。一方、月間有効求職者数は37,455人で、前月比0.2%減少し、3か月連続の減少となっています。求人が増え、求職者が減少した結果として、有効求人倍率が上昇していますが、前年同月比で見ると有効求人数は減少しており、企業全体の採用意欲が力強く回復しているとは言い切れません。
新規求人倍率は季節調整値で2.14倍となり、前月から0.27ポイント上昇しました。新規求人は一見すると活発に見えますが、新規求人数は前年同月比で4.6%減少しており、12か月連続の減少が続いています。このことから、短期的な人手補充や欠員対応の求人が中心で、将来を見据えた計画的な採用が増えているわけではないことが読み取れます。
産業別に新規求人の動向を見ると、運輸業・郵便業は前年同月比16.5%増加し、情報通信業は52.4%増、製造業も3.1%増と増加が見られました。一方で、医療・福祉は13.3%減少し、サービス業や宿泊業・飲食サービス業も大きく減少しています。新潟県では製造業や運輸関連産業が地域経済を支える重要な役割を担っているため、これらの分野で求人が増えている点は明るい材料と言えますが、サービス業を中心とした人手不足産業では、採用が追いついていない状況が続いています。
正社員に限定した有効求人倍率は原数値で1.45倍となり、前年同月から0.09ポイント低下しました。正社員の有効求人倍率が低下している背景には、企業が正社員採用に対して慎重な姿勢を強めていることがあります。原材料費やエネルギーコストの上昇、人件費負担への不安が、長期雇用を前提とした採用を抑制していると考えられます。一方で、安定した雇用を求める求職者は多く、この需給のズレが中小企業の採用活動を難しくしています。
中小企業の採用担当者が有効求人倍率1.38倍という数字から読み取るべきポイントは、採用市場が完全な売り手市場ではないという点です。確かに求人は求職を上回っていますが、求職者は複数の選択肢を持ち、企業を比較する立場にあります。給与や福利厚生で大企業と競争するのが難しい中小企業にとっては、仕事のやりがいや職場環境、地域に根差した働き方といった要素を具体的に伝えることが重要になります。
また、有効求人倍率が高い状況でも、即戦力にこだわり過ぎると採用は長期化します。未経験者を受け入れ、育成を前提とした採用に切り替えることで、応募の間口を広げることが可能です。実際に、新潟県内でも教育体制を整え、段階的に業務を任せる仕組みを導入している中小企業では、安定した人材確保につながっています。
令和7年12月の新潟県の雇用統計は、求人超過という表面的な数字の裏側で、正社員求人の減少や産業別の偏りといった課題を示しています。有効求人倍率を単なる景気指標として見るのではなく、自社の採用戦略を見直す材料として活用することが、中小企業の採用担当者には求められています。数字の背景を理解し、現実に即した採用活動を進めることが、これからの人材確保の鍵となります。
この記事の要点
- 令和7年12月の新潟県有効求人倍率は1.38倍で前月から上昇
- 有効求人数は増加したが前年同月比では減少が続いている
- 正社員有効求人倍率は1.45倍で前年同月から低下している
- 産業別で求人動向の差が大きく採用環境は一様ではない
- 中小企業は育成前提と情報発信力強化が採用成功の鍵
⇒ 詳しくは新潟労働局のWEBサイトへ


