2026年2月25日
労務・人事ニュース
新年度求人が動き出す令和8年初頭の九州で採用担当者が準備すべきポイント
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景気ウォッチャー調査(令和8年1月調査)― 九州(先行き)―(内閣府)
この記事の概要
本記事では、令和8年1月に示された九州地域の景気ウォッチャー調査の先行き判断を基に、今後数か月の消費動向や企業活動の見通し、そして求人や有効求人倍率を中心とした雇用環境の変化を解説します。卒業や異動、新生活需要が期待される一方で、物価高や人件費上昇が続く九州において、企業の採用担当者が押さえるべき現実と採用戦略のヒントを分かりやすく整理します。
令和8年1月時点で示された九州の先行き見通しは、春先に向けて一定の回復期待がある一方、楽観できない要素も多く含まれています。生花店では卒業や退職、異動に伴う花束需要が2〜3か月先に集中する見込みで、仕入価格の高騰はあるものの、需要面では今より良くなるとの期待が示されています。
商店街や百貨店では、年度末の人事異動や新生活準備による需要増が見込まれています。特にノベルティ案件や新生活関連商品への動きが出始めることで、売上がわずかに上向くとの声があります。ただし、こうした動きは一部にとどまり、全体としては政治や経済政策の影響を強く受けるとの慎重な見方も根強く残っています。
スーパーでは、物価高騰への支援策が段階的に実施されることで、消費者の購買力がわずかに回復する可能性が指摘されています。来店頻度は低下しているものの、買上点数は回復傾向にあり、生鮮食品を中心に売上増を期待する声も聞かれます。一方で、節約志向が完全に解消されたとは言えず、消費の本格回復には時間がかかると見られています。
コンビニや家電量販店では、新商品投入や新学期需要による一時的な売上増が期待されています。新生活用品や学習関連商品の動きは春先にかけて活発になる見込みですが、物価高が続く中で、消費者が慎重な購買姿勢を維持するとの見方も多く、先行きは横ばいとの判断が目立ちます。
観光分野では、春節や歓送迎会、春休み、桜のシーズンを背景に、宿泊や宴会需要の回復が期待されています。観光型ホテルや都市型ホテルでは、3月から4月にかけて国内外からの来客増を見込み、現状よりやや良くなるとの声があります。ただし、中国からの訪日客減少や円安の影響を注視する必要があるとの指摘もあります。
飲食やサービス分野では、卒業や入学、異動といった季節要因により来客数が増える可能性がある一方、物価高による外食控えが続くとの見方もあります。高級レストランでは予約が徐々に入っているものの、前々年と比べて大きな伸びはなく、景気は現状維持との判断が多く見られます。
企業動向を見ると、製造業では電気機械器具や一般機械器具を中心に引き合い増加を期待する声があります。輸送用機械器具製造業では、予算数量を上回る内示計画が出ている企業もあり、数か月先にかけて改善を見込む動きが見られます。一方で、差別化や人材選別を進めなければ賃上げが難しいとの現実的な意見も示されています。
一方、中小企業や小規模事業者では、最低賃金引上げや人件費上昇が経営を圧迫しています。商店街や小売業からは、売上が伸びない中で人件費負担だけが増し、景気がさらに厳しくなるとの声も上がっています。賃上げが実施されても、物価上昇に追い付かず、消費拡大につながりにくい構造が続いています。
雇用関連では、年度末から新年度にかけて求人の動きが出てくるとの見方が広がっています。人材派遣会社では、新年度の欠員補充や派遣から直接雇用への切り替え相談が増え始めており、求人媒体の予算増加も見込まれています。一方で、派遣社員の賃金上昇に伴い、企業側の請求単価も上がるため、4月以降は派遣利用を抑制する動きが出る可能性も指摘されています。
職業安定所の現場では、宿泊や飲食業を中心に、正社員、パート、アルバイトの確保が引き続き困難との声が続いています。セルフレジ導入など省力化を進める企業がある一方で、現場を支える人材は依然として不足しており、有効求人倍率は高水準を維持しているとみられます。求人は存在しても、条件面や働き方が合わず、採用に至らないケースが増えています。
令和8年1月時点の九州では、春先に向けた需要増への期待と、物価高、人件費上昇、政策動向への不透明感が交錯しています。有効求人倍率の高さが示す人手不足構造は変わらず、企業の採用担当者には、短期的な欠員補充だけでなく、定着や育成を見据えた中長期的な人材戦略が求められる局面に入っています。
この記事の要点
- 春先の卒業や異動、新生活需要で一部業種に回復期待がある
- 物価高と最低賃金引上げが中小企業の経営と採用を圧迫している
- 製造業の一部では引き合い増加が見込まれている
- 年度末から新年度にかけて求人は動く見通し
- 有効求人倍率が高水準の中で採用のミスマッチが課題となっている
⇒ 詳しくは内閣府のWEBサイトへ


