2026年3月19日
労務・人事ニュース
令和8年1月青森県有効求人倍率1.12倍と宿泊業45.2%減の影響
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最終更新: 2026年3月18日 10:04
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最終更新: 2026年3月18日 20:33
令和8年1月青森県有効求人倍率1.12倍と正社員市場
令和8年3月3日、青森労働局は令和8年1月分の雇用情勢を公表した。発表によると、青森県の有効求人倍率は季節調整値で1.12倍となり、前月から0.02ポイント上昇した。これで3か月連続の上昇となる。求人が求職を上回る状況は継続しており、雇用情勢判断は22か月連続で「維持」とされた。ただし、全体としては持ち直しの動きに一部弱さがみられるとされ、物価上昇など外部要因が雇用に与える影響について引き続き注意が必要な局面にある。
季節調整値でみた有効求人数は25,260人で前月比646人増、率にして2.6%の増加となった。一方、有効求職者数は22,503人で前月比165人増、0.7%の増加である。求人の増加幅が求職の増加幅を上回ったことが、倍率上昇の要因となっている。新規求人倍率は1.93倍で、前月より0.07ポイント上昇し、2か月ぶりの上昇となった。新規求人数は9,074人で前月比64人増の0.7%増、新規求職者数は4,708人で前月比131人減の2.7%減となっている。
原数値で前年同月と比較すると、月間有効求人数は24,730人で前年同月比2.5%増加したのに対し、月間有効求職者数は23,144人で0.6%減少した。有効求人倍率は1.07倍で前年同月より0.03ポイント上昇している。新規求人数は9,972人で前年同月比1.7%増、新規求職申込件数は5,561件で4.9%減少した。就職件数は1,154件で2.7%増、充足件数は1,111件で2.8%増となっており、求人と求職のマッチングは一定程度進んでいることがうかがえる。
産業別に新規求人数の動きをみると、建設業は1,260人で前年同月比3.4%増、製造業は737人で16.8%増、運輸業・郵便業は472人で15.7%増と堅調な動きがみられる。特に製造業では電子部品や金属製品関連で増加が目立つ。一方で、宿泊業・飲食サービス業は468人で前年同月比45.2%減と大幅な減少となった。生活関連サービス業・娯楽業も17.6%減少している。医療・福祉は2,489人でほぼ横ばいの0.2%増であり、高い水準を維持している。産業間で明暗が分かれており、地域経済の構造変化が求人動向に反映されている。
正社員に着目すると、常用フルタイムの有効求人倍率は1.05倍で前年同月より0.01ポイント上昇した。正社員の新規求人数は4,852人で前年同月比5.5%増、就職件数も558件で9.6%増となっている。新規求人に占める正社員の構成比は52.2%であり、半数以上を正社員求人が占めている。安定的な雇用を志向する求職者にとっては一定の選択肢が確保されている状況といえる。
ハローワーク別の有効求人倍率を原数値でみると、局計で1.07倍となり、前年同月の1.04倍から上昇した。八戸は1.35倍、弘前は1.16倍、野辺地は1.27倍と比較的高い水準にある一方、五所川原は0.57倍、黒石は0.71倍と1倍を下回る地域も存在する。地域ごとの産業構造や人口動態の違いが倍率に影響していることが読み取れる。
青森県の有効求人倍率は昭和40年代には0.10倍台まで落ち込んだ時期もあったが、近年は1倍台を維持している。令和8年1月の1.12倍という水準は、歴史的にみれば高い部類に入る。ただし、全国の有効求人倍率と比較すると依然として低位で推移している月もあり、地域特性を踏まえた分析が欠かせない。
中小企業の採用担当者にとって、有効求人倍率1.12倍という数字は単なる統計値ではなく、採用戦略を左右する重要な指標である。倍率が1倍を超えているということは、求職者1人に対して1件以上の求人が存在する状況を意味する。つまり、企業間で人材を取り合う構図が続いていることになる。特に建設業や製造業、運輸業などで求人が増加している現状では、同業他社との競争が激化する可能性が高い。
採用活動を成功させるためには、まず自社の求人条件を客観的に見直すことが必要である。給与水準、年間休日数、残業時間、福利厚生といった基本条件を地域相場と比較し、具体的な数字で示すことが求職者の信頼につながる。E-E-A-Tの観点からも、実績やデータに基づく情報開示は企業の信頼性を高める要素となる。例えば平均勤続年数や育成実績、資格取得支援制度の利用率などを具体的に提示することで、経験と専門性を伝えることができる。
また、有効求人倍率が上昇している局面では、応募を待つだけの姿勢では十分な成果は得られない。ハローワークのセミナーや説明会を積極的に活用し、求職者との接点を増やすことが重要である。令和8年3月には青森、八戸、弘前など各地で企業説明会や医療・福祉分野の相談会が予定されており、こうした機会を通じて企業の魅力を直接伝えることができる。対面での説明は、求人票だけでは伝わらない職場の雰囲気や経営方針を共有する貴重な場となる。
さらに、物価上昇が続く環境下では、求職者は賃金だけでなく将来の安定性や成長機会を重視する傾向が強まる。短期的な人手不足の解消にとどまらず、中長期的な人材育成計画を示すことが企業の信頼を高める。地域に根ざした企業であることを強みとし、地元で働く意義や社会的役割を丁寧に説明する姿勢が、応募動機の形成につながる。
青森県の令和8年1月の有効求人倍率1.12倍は、緩やかな改善を示しつつも楽観視できない状況を映し出している。中小企業の採用担当者は、この数値を起点に産業別動向や地域差を分析し、自社の採用戦略を具体化することが求められる。公的統計に基づく正確な情報を活用し、透明性の高い採用活動を展開することこそが、変化する労働市場の中で持続的に人材を確保するための鍵となる。
⇒ 詳しくは青森労働局のWEBサイトへ


