2026年3月27日
労務・人事ニュース
大阪市の大阪・関西万博2025会場を3D都市モデル化し国内約250都市を公開するProject PLATEAUの新たなデジタルアーカイブ
大阪・関西万博のレガシーをProject PLATEAU において整備 ~会場の3D 都市モデルをデジタルアーカイブとして提供します~(国交省)
2026年3月6日、2025年に開催された大阪・関西万博の会場に関する建築物を三次元データとして保存する取り組みが発表された。万博会場の大屋根リングや各国のパビリオンなどを対象に3D都市モデルを整備し、デジタルアーカイブとして公開することで、将来的な建築研究やまちづくりなど多様な分野で活用できるデータとして提供される予定である。
この取り組みは、都市空間をデジタル空間上に再現する三次元データである「3D都市モデル」の整備や活用を進めるProject PLATEAUの一環として実施される。Project PLATEAUは都市のデジタル化を推進する取り組みであり、これまで国内約250都市の3D都市モデルが公開されてきた。
今回の取り組みでは、2025年に開催された大阪・関西万博の会場を対象に、会場内の建築物を3D都市モデルとして整備する。万博の象徴的な建築物である大屋根リングや各国パビリオンなどをデジタルデータとして保存することで、イベント終了後もその価値を記録し、将来にわたって活用できる形で残すことが目的とされている。
近年、歴史的な景観や文化財などをデジタルデータとして保存するデジタルアーカイブの取り組みは国内外で広がりを見せている。今回の万博会場の3D都市モデル整備もこうした動きの一環として位置付けられており、都市空間や建築物の記録をデジタルデータとして保存する新たな試みとなる。
整備される3D都市モデルは、複数の技術を組み合わせて作成される。万博会場の大屋根リングについては建築BIMデータを活用し、さらに多方向カメラによる空中写真やレーザースキャナーで取得した点群データを用いて精度の高い三次元モデルを構築する仕組みとなっている。
点群データとは、地形や建物などの形状を多数の三次元座標の集合として表現したデータであり、実際の空間を高精度に再現できる特徴を持つ。このようなデータを組み合わせることで、万博会場の建築物や空間構成をデジタル空間上に再現することが可能となる。
整備された3D都市モデルと点群データは、オープンデータとして公開される予定となっている。ただし、公開データは自由に利用できるものの、商用利用は禁止される。公開されたデータは、建築分野や都市計画、教育などさまざまな分野での研究や教材開発に活用されることが期待されている。
このデジタルアーカイブにより、万博会場の空間や建築物をデジタル上で再現することが可能となる。これにより、実際の会場を訪れた人だけでなく、後からデータを利用する人も万博会場の空間構成や建築デザインを確認することができる環境が整備されることになる。
また、このデータは万博会場を再訪するような体験型コンテンツの開発や、教育分野での教材としての活用も期待されている。都市空間をデジタルで再現したデータは、建築や都市計画の研究だけでなく、防災や観光、教育など幅広い分野での応用が可能である。
さらに今後の取り組みとして、2027年に開催予定のGREEN×EXPO 2027でも、デジタルアーカイブの整備や活用を通じた取り組みが検討されている。こうした取り組みを通じて、都市やイベントの価値をデジタルデータとして保存し、将来にわたって活用できる基盤づくりが進められる見通しである。
今回整備される大阪・関西万博会場の3D都市モデルは、都市のデジタル化を進めるProject PLATEAUの取り組みの中でも象徴的な事例の一つとなる。都市空間のデジタルデータ化を進めることで、都市計画や建築分野をはじめとした幅広い分野での活用が期待されている。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ


