2026年4月3日
労務・人事ニュース
2026年4月開始、#8891で24時間相談可能な性暴力支援体制と全国展開される予防月間
4月の若年層対策を強化、全国掲示とSNS発信で広がる性暴力防止啓発と相談窓口#8891
2026年4月1日、政府は若年層を対象とした性暴力被害の防止に向けた取り組みを強化するため、4月を「若年層の性暴力被害予防月間」として位置づけ、全国的な広報啓発を開始した。進学や就職などにより生活環境が大きく変化するこの時期は、若者が新たな人間関係の中で被害に遭うリスクが高まるとされており、注意喚起と予防意識の向上が重要視されている。
性犯罪や性暴力は重大な人権侵害にあたり、いかなる理由があっても許されるものではないと明確に示されている。今回の取り組みでは、若年層が無自覚のうちに加害行為に及んでしまうケースや、身近な関係性の中で被害が生じる可能性に焦点を当てている。「何も言わないから、いいのかと思った。その“無自覚”な行動や発言が相手にとっては性暴力。」というメッセージを通じて、同意の重要性と相手への配慮の必要性を広く訴えている。
期間中は、全国の自治体や教育機関、駅などにポスターが掲示されるほか、SNSを活用した情報発信も行われる。公開されているポスターやバナーは誰でも利用できるようになっており、啓発活動への参加を促す環境も整備されている。社会全体で「同意のない性的な行為は性暴力である」という認識を共有し、被害者を責めない姿勢を浸透させることが目的とされている。
被害に遭った場合の相談体制についても周知が進められている。電話番号「#8891」に連絡することで、最寄りの性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターにつながる仕組みが整えられている。これらのセンターでは24時間体制で相談を受け付けており、被害直後の不安や混乱に寄り添いながら支援を提供している。
支援内容は多岐にわたり、医療機関の紹介や証拠採取への対応、医療費の補助などの医療的支援が含まれるほか、必要に応じたカウンセリングなど心理面のケアも行われる。さらに、弁護士など専門家の紹介や裁判所への同行といった法的支援、警察や病院への付き添いといった実務的なサポートも提供されており、被害者が安心して回復に向かえる体制が整備されている。
電話での相談が難しい場合には、SNSを利用した相談窓口も用意されている。「Cure time」と呼ばれるサービスでは、毎日17時から21時までチャット形式で相談を受け付けており、10言語に対応しているため、言語の壁を感じることなく利用できる。相談員は利用者の気持ちに配慮しながら話を聞く体制をとっており、秘密が守られる点も安心材料となっている。
今回の取り組みは、被害の未然防止だけでなく、被害に遭った際に適切な支援へつなげる仕組みを広く周知することにも重点が置かれている。社会の理解を深めるとともに、誰もが安心して相談できる環境を整えることが、被害の早期対応と回復支援につながると期待されている。
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