2026年5月11日
補助金・助成金, 労務・人事ニュース
北上市がクマ対策に最大1,000,000円補助、申請は2026年12月25日まで
令和8年 北上市 商工業者が実施するツキノワグマ対策設備整備事業
岩手県北上市では、市内の商工業者が安全に事業活動を継続できる環境を整えることを目的として、「中小企業ツキノワグマ対策設備整備事業費補助金」を実施している。近年、ツキノワグマの出没が増加する中で、事業所や従業員、来訪者の安全確保が課題となっており、こうしたリスクに対して具体的な対策を講じる企業を支援する制度として注目されている。
本制度は、市内に事業所を有する中小企業者を対象とし、市税の滞納がないことや反社会的勢力との関係がないことなど、一定の要件を満たす必要がある。対象となる業種についても定義されており、農業や漁業、医療・福祉、公務など一部の分野は対象外とされているため、自社の業種区分を事前に確認することが重要となる。さらに、過去に同様の補助金の交付を受けていないことも条件に含まれており、初めて対策に取り組む事業者を優先する設計となっている。
補助対象となるのは、ツキノワグマの侵入防止や警戒に必要な設備の導入に関する経費である。具体的には、電気柵やフェンス、窓格子といった物理的な侵入防止設備に加え、センサーカメラや音響装置などの警戒設備も対象となる。これらは事業所敷地内だけでなく、従業員や利用者の駐車場など、事業活動に関連する土地に設置する場合も対象に含まれる点が特徴である。設備導入により、人的被害の防止だけでなく、営業停止などのリスク回避にもつながることから、経営面でも重要な投資といえる。
補助率は対象経費の2分の1以内とされており、補助上限額は1,000,000円に設定されている。比較的高い上限額が設けられていることから、広範囲のフェンス設置や複数設備の導入といった本格的な対策にも対応可能である。ただし、補助は1事業者につき1回限りであるため、計画段階で必要な設備を総合的に検討し、無駄のない申請を行うことが求められる。また、国や県など他の補助制度と重複して利用することはできない点にも注意が必要である。
申請期間は2026年4月1日から2026年12月25日までとされているが、申請は必ず事業着手前に行う必要がある。交付決定前に着手した工事や購入は補助対象外となるため、スケジュール管理が重要となる。申請時には見積書や現状写真、位置図などの提出が求められ、事業計画の具体性や必要性が審査のポイントとなる。事業完了後には、支払いを証明する書類や整備後の写真を添えて請求手続きを行う流れとなっている。
本制度は、地域特有の課題である野生動物対策を支援するものであり、単なる設備導入補助にとどまらず、地域経済の安定と安全性向上に寄与する施策といえる。特に観光業や小売業など来訪者を受け入れる業種にとっては、安心して利用できる環境づくりが信頼確保につながるため、積極的な活用が期待される。経営リスクの低減と従業員の安全確保を両立する取り組みとして、本補助金の活用を検討する価値は高い。
補助金や助成金は年度ごとに募集内容が見直される場合があります。申請を検討している方は、最新の情報や受付状況について、募集のウェブページや実施機関に確認することを推奨いたします。また、募集が終了している場合もあるため実施機関にご確認ください。
⇒ 詳しくは北上市のWEBサイトへ


