2026年8月14日
労務・人事ニュース
全国13河川が最良水質に 2025年の一級河川は94%が環境基準を達成
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最終更新: 2026年8月27日 16:06
全国13河川が「水質が最も良好な河川」に ~令和7年は全国一級河川の94%で環境基準を満足~(国交省)
2026年7月24日、全国の一級河川を対象に実施された2025年の水質調査結果が公表され、13河川が「水質が最も良好な河川」に選ばれました。調査対象となった地点のうち、環境基準を満たした割合は94%に達しています。
今回の調査は、全国160河川を対象に、水の汚れ具合を示すBODの数値を基に評価したものです。毎年7月の河川愛護月間に合わせ、水環境への理解を深める目的で全国の状況が取りまとめられています。
「水質が最も良好な河川」とされるには、河川内の全調査地点におけるBOD年間平均値の平均と、BOD75%値の平均が、いずれも0.5mg/Lであることが必要です。0.5mg/Lは、BODを報告する際の下限値となっています。
BODは、生物化学的酸素要求量と呼ばれる指標です。水中の有機物を微生物が分解するときに必要とする酸素量を表し、一般的には数値が低いほど水がきれいであると判断されます。
2025年に最も良好な水質と評価された13河川には、北海道の後志利別川、渚滑川、沙流川、札内川が含まれました。北海道からは4河川が選ばれ、全国の選定河川の中でも大きな割合を占めています。
このほか、福島県の荒川、三重県の宮川、福井県の北川、鳥取県の小鴨川と天神川、島根県の高津川、高知県の仁淀川、熊本県の川辺川、宮崎県の五ヶ瀬川が選ばれました。
13河川のうち、福島県の荒川は2010年から16年連続で最良水質の評価を受けています。熊本県の川辺川は2006年から20年連続となり、長期間にわたって良好な状態を維持しました。
宮崎県の五ヶ瀬川も2013年から13年連続で選ばれています。3河川はいずれも10年以上にわたり基準を満たしており、単年の結果ではなく、継続的に高い水質を保っていることが分かります。
一級河川の環境基準達成状況を見ると、調査対象となった887地点のうち837地点が基準を満たしました。達成率は94%で、全国の多くの地点において一定の水質が確保されています。
一方、50地点は環境基準を満たしていない計算となります。全国的には高い達成率となったものの、すべての地点で基準を満たしたわけではなく、地域ごとの状況に応じた水質改善が引き続き必要です。
今回の公表では、過去10年間でBODが大きく改善した地点についても比較が行われました。2015年と2025年の年間平均値を用い、直轄管理区間における水質改善幅が整理されています。
改善幅が最も大きかったのは、大阪府にある淀川水系猪名川の利倉地点です。BOD年間平均値は2015年の6.0mg/Lから2025年には2.5mg/Lとなり、10年間で3.5mg/L改善しました。
2位は新潟県の信濃川水系信濃川にある旭橋地点で、BODは2.8mg/Lから0.7mg/Lへ低下しました。改善幅は2.1mg/Lとなり、水質が大きく向上した地点として示されています。
3位は兵庫県の淀川水系内川にある内川流末地点です。2015年の3.0mg/Lから2025年には1.1mg/Lとなり、改善幅は1.9mg/Lに達しました。
4位は北海道の石狩川水系牛朱別川にある緑橋地点で、BODは2.1mg/Lから0.8mg/Lへ改善しました。10年間の改善幅は1.3mg/Lとなっています。
5位には改善幅1.1mg/Lの3地点が並びました。北海道の石狩川水系茨戸川にある地点、茨城県の利根川水系横利根川にある八筋川地点、和歌山県の紀の川水系紀の川にある紀の川大橋地点です。
北海道の地点ではBODが3.5mg/Lから2.4mg/Lへ低下しました。茨城県の八筋川地点は3.9mg/Lから2.8mg/L、和歌山県の紀の川大橋地点は1.9mg/Lから0.8mg/Lへ改善しています。
水質の改善には、河川だけでなく流域全体での取組が関係します。生活排水や事業活動など、河川へ流れ込む水の状況を含めて管理する必要があり、継続的な監視と改善が重要となります。
今回の調査結果では、良好な水質や水質改善を地域の魅力向上へ生かす取組も紹介されています。宮崎県の五ヶ瀬川、福島県の荒川、中部地方の天竜川、関東地方の烏川が対象です。
きれいな水は、河川環境の保全だけでなく、地域の自然資源としても重要な意味を持ちます。水質を維持し、その価値を地域の魅力へ結び付けるには、長期的な管理と流域での協力が欠かせません。
2025年は全国13河川が最良水質に選ばれ、一級河川の環境基準達成率は94%となりました。長年良好な状態を保つ河川がある一方、基準を満たさない地点も残っており、今後も水質の維持と改善が求められます。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ


