2026年8月15日
労務・人事ニュース
旅行取扱額は3,267億円 2026年5月は海外増、国内・訪日が前年割れ
主要旅行業者の旅行取扱状況速報(2026年(令和8年)5月分)(観光庁)
2026年7月24日、主要な旅行事業者43社・グループを対象に集計した同年5月の旅行取扱状況が公表されました。総取扱額は3,267億2,736万5,000円となり、前年同月の3,269億8,212万1,000円に比べて0.1%減少しました。
旅行分野別では、海外旅行の取扱額が前年同月を上回った一方、外国人旅行と国内旅行は前年割れとなりました。旅行市場全体では前年とほぼ同じ規模を維持したものの、分野ごとに異なる動きが表れています。
海外旅行の総取扱額は1,083億9,000万円で、前年同月の1,058億8,161万9,000円に対して2.4%増加しました。3分野の中で前年を上回ったのは海外旅行だけで、取扱額の回復が全体を下支えしました。
外国人旅行の総取扱額は236億2,993万2,000円となり、前年同月の240億7,412万2,000円から1.8%減少しています。ここでいう外国人旅行は、日本国内の旅行事業者が取り扱った訪日旅行を指します。
国内旅行の総取扱額は1,947億743万2,000円で、前年同月の1,970億2,638万1,000円に比べて1.2%減となりました。全体に占める金額は3分野で最も大きく、国内旅行の減少が総額を押し下げる要因となっています。
総取扱額を金額差で見ると、2026年5月は前年同月から2億5,475万6,000円減少しました。全体の前年同月比は99.9%であり、大幅な落ち込みではないものの、わずかに前年を下回る結果です。
募集型企画旅行の取扱状況では、海外旅行の取扱額が272億8,451万5,000円となり、前年同月比2.7%増でした。取扱人数も6万8,218人で、前年同月の6万6,369人から2.8%増加しています。
海外旅行では、取扱額と利用人数の双方が前年を上回りました。総取扱額だけでなく、旅行商品として販売された募集型企画旅行でも増加が確認され、海外方面の取扱いが比較的堅調に推移しました。
外国人旅行の募集型企画旅行は、取扱額が2億7,447万6,000円となり、前年同月比7.9%減でした。取扱人数は1万2,805人で、前年同月の1万4,387人から11.0%減少しています。
外国人旅行では、取扱人数の減少率が取扱額の減少率を上回りました。ただし、公表資料は取扱総額と人数を示したものであり、旅行単価が変化した具体的な理由までは明らかにされていません。
国内旅行の募集型企画旅行は、取扱額が738億7,046万9,000円で、前年同月比1.2%減となりました。取扱人数は161万6,687人となり、前年同月の182万8,283人から11.6%減少しています。
国内旅行では、取扱額の減少幅が1.2%だったのに対し、取扱人数は11.6%減りました。金額と人数の動きには差が見られますが、その背景については今回の速報資料では説明されていません。
募集型企画旅行全体の取扱額は1,014億2,946万円で、前年同月比0.2%減でした。取扱人数は169万7,710人となり、前年同月の190万9,039人に比べて11.1%減少しました。
取扱額は前年とほぼ同水準だった一方、利用人数は20万人以上減少しています。旅行商品の販売状況を見る際には、金額だけでなく、実際に取り扱った人数の変化も合わせて確認する必要があります。
今回の統計は、主要な旅行事業者43社・グループの速報値を集計したものです。市場全体のすべての旅行取引を示すものではなく、各社の決算資料などに記載される数値と異なる場合があります。
また、表中の数値は四捨五入による端数調整を行っていないため、各分野の内訳を足した金額と合計値が一致しない場合があります。速報値を利用する際には、この集計上の性質を踏まえることが重要です。
2026年5月の旅行取扱額は、海外旅行が前年比102.4%、外国人旅行が98.2%、国内旅行が98.8%となりました。海外旅行が伸びた一方で、国内と訪日旅行の取扱いは前年を下回っています。
旅行業界の採用や人員配置を考えるうえでも、分野別の取扱額と人数の変化は重要な判断材料です。海外、訪日、国内で動向が異なるため、営業、商品企画、予約管理などの業務では市場別の状況把握が求められます。
2026年5月は総取扱額が3,267億2,736万5,000円となり、前年同月比99.9%でした。海外旅行の増加だけでは国内旅行と外国人旅行の減少を補い切れず、市場全体では前年をわずかに下回る結果となりました。
⇒ 詳しくは観光庁のWEBサイトへ


