2024年9月10日
労務・人事ニュース
老後の経済的安定と年金制度の基本を学ぶ:令和6年度版ガイド
(日本年金機構)知っておきたい年金のはなし(令和6年度版)(厚労省)
日本年金機構が提供する「知っておきたい年金のはなし(令和6年度版)」の動画は、年金制度についての基本的な理解を深めるための内容をわかりやすく解説しています。この動画では、主に4つの重要なテーマについて説明が行われています。
まず最初に「老後の経済的安定」についての話がありました。平均寿命と平均余命の違いを理解することが重要であると述べられており、老後には想像以上に長い期間があり、それに伴う経済的負担も大きいことが指摘されています。このため、年金が安定した収入源として重要な役割を果たすことが強調されています。
次に「公的年金制度」についての説明が続きます。社会保険の一環である公的年金制度は、高齢になった時や事故・病気で障害者になった場合、家計を支えていた人が亡くなった場合に、働く世代が支え合う仕組みとして作られています。かつては家族が老後を支えることが主流でしたが、社会の変化に伴い、家族だけで老後を支えることが難しくなったため、社会全体で支える公的年金制度が整備された経緯が説明されています。
また、公的年金制度の構造についても言及されており、国民年金が基礎年金として全ての日本国民が加入する「1階部分」とされ、さらに会社員や公務員が加入する厚生年金が「2階部分」として説明されています。これにより、会社員や公務員は両方の年金に加入していることになります。公的年金制度の持続性を確保するために、保険料の上限設定や積立金の活用、財政のバランスチェックなどが行われていることも触れられています。
続いて、「公的年金制度の4つのポイント」として、全ての20歳以上60歳未満の人が国民年金に加入する義務があること、保険料の納付が義務であり、それが老後の年金受給の権利につながること、現役世代が保険料を支払い、世代間で支え合う仕組みがあること、そして年金が受け取れる状況(老齢年金、障害年金、遺族年金)についての説明が行われました。
最後に、「20歳になったらして欲しいこと」として、国民年金への加入通知が日本年金機構から届くこと、その通知を確認し、基礎年金番号通知書を大切に保管することが求められています。また、保険料の納付方法や、経済的に困難な場合に利用できる免除制度についても説明されており、これらの制度の利用には届け出が必要であると注意が促されています。
この動画は、日本の年金制度を理解するための基本的な情報を提供し、20歳を迎える若い世代にとっても重要な内容となっています。年金制度に関する詳細な情報や手続きについては、パンフレット「知っておきたい年金の話」や市区役所・町村役場、年金事務所での相談が推奨されています。
⇒ 詳しくは厚生労働省のYoutubeチャンネルへ