2025年6月20日
労務・人事ニュース
はくさい・キャベツ・レタスが大玉傾向で6月の価格は平年を下回る見通し、業界全体の仕入れ戦略に影響
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医療機関での治験コーディネーターのお仕事/車通勤可/駅近/即日勤務可
最終更新: 2025年6月20日 07:05
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鍼灸師/天神南駅/社員募集/6月20日更新
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未経験OK医療機関での治験コーディネーターのお仕事/車通勤可/駅近/即日勤務可
最終更新: 2025年6月20日 09:35
野菜の生育状況及び価格見通し(令和7年6月)について(農水省)
農林水産省が公表した令和7年6月の野菜の生育状況及び価格見通しによると、全国の主産地における生産活動はおおむね順調に進んでおり、一部品目では豊作傾向が見られるものの、多くの野菜は平年並みの価格で安定する見通しとなっている。近年の異常気象や天候不順の影響を受け、野菜価格の変動が激しくなっている中で、こうした予測の公表は、産地の出荷判断や流通業者、さらには消費者の購買行動にとって重要な指針となる。
この発表は東京都中央卸売市場に出荷される指定野菜を対象に、主産地や卸売業者からの聞き取りをもとに作成されており、各品目についての具体的な生育状況や出荷計画、それに基づく価格の見通しが詳細に示されている。価格動向については、はくさい、キャベツ、レタス、ブロッコリーの4品目が平年を下回ると予測され、だいこん、にんじん、ほうれんそう、ねぎ、きゅうり、なす、トマト、ピーマン、ばれいしょの9品目が平年並み、さといもとたまねぎはやや平年を上回る見込みとなっている。
たとえば、はくさいは主に長野、茨城、群馬が産地で、各地とも気象条件に恵まれたことから生育は極めて順調である。さらに、大玉傾向が顕著であるため、出荷量が平年を上回る見込みとなっており、供給過多の影響から価格は下落傾向が予測されている。同様にキャベツについても、主に千葉、茨城、群馬の各県が供給の中心で、生育は総じて順調であることに加え、複数産地からの出荷が重なる時期に当たるため、価格は平年より低く推移するものと見込まれている。
また、レタスは長野と群馬の高冷地産地が中心であり、温暖な気候と適度な降雨に恵まれて生育が順調で、大玉傾向がみられるため、こちらも価格は平年を下回ることが見込まれる。ブロッコリーに関しても、長野や北海道などの出荷が本格化する6月に入り、生育の遅れから回復した状況下で出荷量が増加し、価格が下落傾向になるとされている。
一方で、たまねぎやさといもに関してはやや価格が高くなると予想されている。たまねぎについては、兵庫、佐賀、香川といった主要産地のうち、佐賀県産では低温と干ばつの影響により生育遅れと小玉傾向が見られ、出荷量がやや減少する見込みであることから、需給バランスの関係で価格が上昇するものと予測されている。さといもは鹿児島県を中心とした出荷で、昨年11月の豪雨による定植の遅れが影響し、小玉傾向となっているため出荷量が減少傾向となり、価格はやや高めで推移すると見込まれている。
価格が平年並みで安定している野菜については、にんじんやだいこんのように、春先の低温や少雨の影響を受けながらも4月以降の気温上昇や適度な降雨により生育が回復傾向にあるものが多い。特ににんじんは千葉県が主要な供給地となっており、6月下旬には青森や北海道産への切り替えが行われるが、出荷量に大幅な減少は見込まれておらず、価格も平年並みに推移する見通しである。
農林水産省ではこうした情報発信に加えて、「野菜を食べよう」プロジェクトも推進しており、国民の野菜摂取量向上を目指してレシピの紹介やキャンペーン活動を展開している。ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富な野菜は、日々の健康維持に欠かせない食品であり、手頃な価格で安定供給されることが消費者だけでなく食品関連業界や外食産業にとっても大きな意義を持つ。
このような背景から、食品業界、流通関係者、また新たに農業分野に人材を求める企業の採用担当者にとって、今回の野菜の生育・価格動向は重要な情報となる。特に人材採用においては、安定供給が見込める業種や地域、将来的な価格動向を見据えた事業展開に注目が集まっており、働く環境や職種に対する説明にもこのような一次情報が活用されつつある。
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ