2025年9月4日
労務・人事ニュース
インド市場に挑む日本の中小企業、電子部品展示会で販路拡大へ
- 「夜勤なし」/准看護師/老人保健施設/介護老人保健施設/介護施設/オンコールなし
最終更新: 2025年9月3日 22:37
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最終更新: 2025年9月3日 10:08
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最終更新: 2025年9月3日 22:37
- 「駅チカ」/准看護師・正看護師/デイサービス/介護施設/夜勤なし
最終更新: 2025年9月3日 22:37
南西アジア最大級の国際電子部品・アセンブリ・マテリアルの専門展示会 「electronica India 2025」ジャパン・パビリオンに9社が出品 ーエレクトロニクス分野でグローバルサウス市場を開拓ー(JETRO)
この記事の概要
南西アジア最大規模の電子部品・アセンブリ・マテリアル専門展示会「electronica India 2025」において、日本から9社が出品するジャパン・パビリオンが初めて設置されます。ジェトロ主導のこの取り組みは、成長著しいインド市場に向けた販路拡大を目指す中堅・中小企業の支援を目的としており、グローバルサウス市場への展開強化が期待されます。
世界的に注目を集める南西アジア市場、その中心に位置するインドにおいて、2025年9月17日から3日間にわたり開催される電子部品の専門展示会「electronica India 2025」が、現地・ベンガルールで開催されます。この展示会は、電子部品、アセンブリ、マテリアル分野における南西アジア最大級のイベントとして広く知られており、昨年は566社が出展し、45,532人もの来場者を集めるなど、年々その規模と影響力を拡大しています。
本年の同展示会では、ジェトロが主催する初のジャパン・パビリオンが設置されることが決定しており、日本の高い技術力を有する中堅・中小企業9社が一堂に会し、自社の製品・サービスを発信します。ジャパン・パビリオンはホール3に位置し、143平方メートルという十分な展示スペースを確保しており、日本の技術力をグローバルサウスに届けるための重要な拠点となります。
出品企業は、半導体製造関連の設備や電子部品、ソフトウェア分野まで多岐にわたり、いずれも独自の技術を背景に世界市場での競争力を有しています。例えば、東京都の旭有機材株式会社は高機能樹脂バルブを出展し、同じく東京都に本社を構える株式会社CRI・ミドルウェアは映像・音声開発用のソフトウェアツール「CRI Glassco」を紹介します。また、神奈川県のアネスト岩田株式会社はスクリューコンプレッサを、愛知県の本多電子株式会社は石英振動体型の超音波洗浄機を出品する予定です。その他にも、高速プレス装置、CMPパッド加工装置、車載用カメラレンズ、照明用レンズ、スイッチング電源、カレントトランスフォーマーといった多様な製品がラインナップされており、訪問者に対して日本企業の多彩な技術力を示す絶好の機会となります。
インドは現在、グローバルサウスの中でも政治・経済の両面で大きな存在感を示しており、その市場ポテンシャルは極めて高いとされています。インド政府が掲げる「メイク・イン・インディア」政策では、GDPに占める製造業の比率を15%から25%へと引き上げる目標が設定され、国内外からの製造業投資を積極的に誘致しています。さらに、売上高に応じて補助金が支給される生産連動型奨励金(PLI)制度をはじめとする政策が、現地製造業の急成長を後押ししています。
とりわけエレクトロニクス分野では、スマートフォンや家電製品などの完成品輸入から、現地での組立や製造へのシフトが急速に進んでいます。産業電気機器においても、部品の現地生産とグローバル供給という新しい構造が形成されつつあり、サプライチェーンの最前線としてインドの役割は今後さらに拡大していくことが見込まれます。このような産業構造の変化は、技術力のある日本企業にとって大きなビジネスチャンスであり、今回のジャパン・パビリオン出展は、その第一歩として極めて意義深いものです。
ジェトロは、こうした成長市場へのアクセス支援を通じて、日本企業がインドでの販路を確保し、長期的なビジネス展開を可能にするための戦略的な支援を続けています。単なる出展支援にとどまらず、現地の市場ニーズやビジネス慣習に関する情報提供、商談の場の創出など、多角的なサポートが展開される予定です。特に今回の出展企業は、それぞれが独自の技術分野で国内外の実績を有しており、インド市場における新規顧客との接点拡大が期待されています。
これらの取り組みは、単に企業の売上や契約数を伸ばすにとどまらず、国際社会における日本の産業競争力を強化し、日本ブランドの価値をさらに高めることにもつながります。中小企業にとって、こうした国際展示会への参加は販路開拓や新たな事業パートナーの獲得において非常に有効であり、ジェトロが提供する支援は事業成長の原動力となるでしょう。
今後、インド市場での成功事例が広がれば、それに続く多くの企業が新たなチャレンジに踏み出す契機となり、日本全体の産業振興にも寄与することが期待されます。今回のelectronica India 2025は、そのような未来に向けた一歩であり、日本企業の技術と誠実なものづくりが、インドの産業成長と共に歩む新しい時代の幕開けを告げる場となるでしょう。
この記事の要点
- ジェトロが初めてジャパン・パビリオンをelectronica India 2025に設置
- 開催地はインド・ベンガルール、会期は2025年9月17日から19日
- 出展企業は日本の中堅・中小企業9社で構成
- 展示会は2024年実績で566社が出展、45,532人が来場
- 出品内容は半導体設備、コンプレッサ、レンズ、ソフトウェアなど多岐に渡る
- インド政府は製造業振興政策「メイク・イン・インディア」を推進
- ジャパン・パビリオンは143平方メートルの展示スペースを確保
- スマートフォンなどの製造拠点化が進むインド市場における販路拡大を目指す
⇒ 詳しくは独立行政法人日本貿易振興機構のWEBサイトへ