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2025年6月24日

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令和7年 最大50万円補助!安曇野市が工場のデジタル化を通算3回まで支援

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令和7年 安曇野市 デジタル化推進支援事業

長野県安曇野市では、地域内の事業者が生産性向上や業務の効率化を図るためにデジタル技術を導入する取り組みを支援する制度として、「デジタル化推進支援事業補助金」が実施されています。この補助制度は、製造業や運送業、倉庫業、小売業、さらにはソフトウェア開発などを営む市内の工場等を対象として、ソフトウェアやクラウドサービス、ハードウェアの導入にかかる費用の一部を助成するものです。企業がデジタルツールを用いて業務の見える化、自動化、省人化を実現することを促す目的で設けられたこの制度は、デジタル化の第一歩を踏み出す企業にとって非常に有効な支援策となっています。

対象となる事業者は、少なくとも1年以上安曇野市内に工場などの拠点を有していることが求められます。ただし、市が実施する「空き工場等活用促進事業」の補助金交付決定を受けている場合には、この1年の制限は適用されません。導入するデジタルツールについては新品に限られ、中古品の購入は補助対象外です。また、市税などの滞納がないことも条件となっており、申請時にはこれを証明する必要があります。

補助の対象となる経費は多岐にわたります。例えば、業務管理や在庫管理、生産スケジュールなどを効率化するためのソフトウェアの導入費用や、その開発・設計に要する委託料、クラウドサービスの利用料、パソコンやタブレットなどのハードウェア導入費、さらには技術指導を受ける際の外部専門家への謝礼なども対象となります。ただし、セキュリティソフトに関する費用は対象外とされており、利用するクラウドサービスやリース契約は申請年度内のものに限られています。補助率は対象経費の20パーセントで、1,000円未満は切り捨てとなります。補助額の上限は1事業者あたり1年度につき50万円までで、通算で3回まで申請が可能です。

申請手続きは、デジタルツールの納品や支払いが完了する前に行う必要があり、交付決定前に支出を行った場合は補助の対象外となります。提出書類には、交付申請書や登記事項証明書、定款、導入計画と予算書、導入する機器の仕様書、1年以上の操業実績を証明する書類などが必要です。これらを基に審査が行われ、交付が決定された後に導入作業を開始することができます。

補助対象事業の完了後は、実績報告書の提出が求められます。この報告書には、導入した機器の設置状況やソフトウェアのインストール状況、経費の支出証明書類が含まれます。専門家の指導を受けた場合には、その様子や内容を示す資料も添付する必要があります。実績が確認された後には、補助金の請求書を提出することで支払いが行われます。

この制度は、安曇野市内の中小企業がデジタル技術を導入する際の初期コストを軽減し、事業全体の競争力向上を図るために設計されています。特に人手不足や生産効率の問題を抱える事業者にとっては、業務の一部をデジタル化することで、大幅な省力化と業務品質の向上が見込めます。また、今後の経済環境の変化に柔軟に対応するうえでも、デジタル基盤の整備は不可欠であり、この補助制度を活用することで、その第一歩を確実に踏み出すことが可能となります。

事業者にとって重要なのは、導入する機器やサービスが業務改善にどう寄与するかを明確にし、それを申請書に具体的に記載することです。また、必要書類の不備がないよう、事前に市の担当課としっかりと相談を行い、申請内容に整合性を持たせることが、スムーズな交付決定への近道となります。これからの時代、デジタル技術を活用した経営がますます求められる中で、補助制度の有効活用は競争力強化への鍵を握る重要な施策となっています。

⇒ 詳しくは安曇野市のWEBサイトへ

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