2025年6月24日
労務・人事ニュース
令和7年 最大50万円補助!安曇野市がワーケーション対応宿泊施設の改修を支援開始
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「ブランクOK」/准看護師・正看護師/介護施設/車で通えます
最終更新: 2025年6月23日 22:37
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介護職員/福岡市西区/JR筑肥線/九大学研都市駅福岡県
最終更新: 2025年6月24日 15:08
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「ブランクOK」/准看護師・正看護師/デイサービス/介護施設/車で通えます
最終更新: 2025年6月23日 22:37
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「夜勤なし」/准看護師/オンコールなし
最終更新: 2025年6月23日 22:37
令和7年 安曇野市 ワーケーション受入環境整備事業
長野県安曇野市では、テレワークの普及と地域活性化の両立を目的に「ワーケーション受入環境整備事業補助金」の制度を実施しています。この補助金は、自ら営む宿泊施設や住宅宿泊事業を営む事業者が、施設の一部または全部を改修し、テレワークに対応した環境を整備する際にかかる費用の一部を支援するもので、都市部からの滞在型ビジネス利用を促進し、地域経済の新たな収益源を育てる取り組みの一環です。
対象となるのは、安曇野市内で宿泊施設を運営している事業者や住宅宿泊事業者であり、施設の改修によりテレワークに対応した空間づくりを行うことが条件です。また、インターネット接続環境についても、同時に5台以上の端末が接続できる体制を整える必要があるため、単なる宿泊空間ではなく、業務利用に十分対応できる高品質な通信環境の確保が求められています。これにより、利用者は安心して業務に専念でき、宿泊施設としても高付加価値の提供が可能になります。
補助の対象となる経費には、プロジェクターやスクリーン、プリンター、椅子、机といった業務用備品の購入費、さらには部屋の拡張工事や防音効果の向上を目的とした改修工事費が含まれます。ただし、対象外となる備品や工事もあるため、事前に仕様の確認と見積もりの提出が必要となります。補助率は対象経費の2分の1で、補助金の上限は50万円までとされています。なお、1,000円未満は切り捨てとなる点にも注意が必要です。
申請の流れとしては、まず交付決定を受ける前に備品の購入や工事に着手することは認められておらず、交付申請書の提出が第一ステップとなります。申請時には、法人であれば登記事項証明書や定款、個人事業主であれば確定申告書や開業届など、事業形態に応じた書類の提出が求められます。また、宿泊業としての許認可を示す書類、見積書や図面、工事前の写真など、申請内容を客観的に証明する資料も必要です。市税等に滞納がないことも要件の一つであり、該当する場合は滞納がないことを示す証明書が必要になりますが、納税していることが確認できれば申請書内の同意欄への記入で代用することも可能です。
交付決定を受けた後に備品を購入または工事に着手し、それらが完了した後30日以内に実績報告書の提出が必要です。この報告書には、支払済であることを証明する領収書や、改修後の写真、接続可能台数を示す資料などが含まれます。その後、交付が確定されると、請求書を提出することで補助金が支給される流れになります。工事内容に変更が生じた場合には、必ず事前に市の担当課に連絡を行い、変更申請を行う必要があるため、計画変更の際には注意が必要です。
この制度は、単なる宿泊施設の改装支援にとどまらず、働く場所と旅を融合させた新たな観光スタイル「ワーケーション」の受け入れ体制を地域全体で整えるための基盤整備にあたります。これまで観光客向けの施設だった宿泊事業者が、都市部のビジネスパーソンをターゲットとすることで、新たな収益源を獲得するチャンスが広がります。また、利用者にとっても、都市の喧騒を離れた自然豊かな環境で業務に集中できるメリットがあり、企業の働き方改革や福利厚生の一環としても注目を集めています。
特に近年、地方でのワーケーション導入が企業の人材定着やモチベーション向上に資する施策として評価されており、安曇野市のように補助制度を整備して受け入れ態勢を強化する自治体は、全国的にもその先進事例となりつつあります。宿泊事業者にとっては、自社の施設に新たな付加価値を加える絶好のタイミングであり、補助制度を活用することで、比較的少ない自己負担で改修を行うことが可能です。
ワーケーション対応の施設整備は、観光とビジネスを融合させた持続可能な地域経済の構築にもつながります。新たな滞在スタイルへの対応を図ることで、通年型の宿泊需要の創出や地域との深いつながりを生むきっかけにもなるため、今後の事業展開を見据える宿泊業者にとって大きな可能性を秘めています。
⇒ 詳しくは安曇野市のWEBサイトへ