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包装済みの食品限定で応募受付中、熱海市内で製造・加工された商品がブランド対象に

2025年度の「熱海ブランド ATAMI COLLECTION A-PLUS」の認定に向けて、熱海商工会議所は市内で製造・加工されている優れた食品の募集を開始している。この取り組みは、熱海市の地域産品の魅力を広く発信し、観光都市としてのブランド価値をさらに高めることを目的としており、市内事業者による商品開発や地域密着型ビジネスの活性化に寄与するものとなっている。今回の募集では、令和7年7月7日から8月8日までの期間に申請を受け付け、厳正な審査を経て認定された商品には、2025年10月1日から2027年9月30日までの2年間にわたり「熱海ブランド」としての公式認定が付与される。

この制度への応募対象となるのは、熱海市内に主たる事業所または団体を構えており、同市内で実際に製造・加工された包装済みの食品であることが条件とされている。認定を受けることで、消費者に対して商品の信頼性や品質の高さが可視化され、土産物や贈答品、販路拡大における大きな後押しとなる。また、味や風味といった中身の品質だけでなく、パッケージデザインやネーミングセンスなど、商品全体の完成度が評価対象となるため、商品開発における企画力やブランディング力も問われることになる。

審査会は令和7年8月27日に熱海商工会議所の2階会議室で行われる予定となっており、ここで専門家や関係者による評価が行われる。申請料は1商品あたり5,000円で、認定された場合には別途、認定料として1商品あたり10,000円が必要となる。なお、1事業所あたりの認定商品数には上限が設けられており、最大3品までとなっているため、申請にあたっては自社の中でも特に競争力のある商品を厳選して応募することが求められる。

過去においても、「ATAMI COLLECTION A-PLUS」認定商品は、観光地である熱海の土産物店や道の駅、駅ビルなどで好評を博してきた実績があり、そのブランドロゴが入ったパッケージを見かけたことがあるという人も多い。観光客の目にとまりやすく、信頼されるブランドとして確立していることから、地元の事業者にとっては認定を受けることが販路拡大と売上向上の両面において強力な武器となる。さらに、地域性や持続可能性といった現在の消費者が重視する価値観を反映させた商品の開発を行えば、メディアやSNSを通じた話題性も期待できる。

熱海商工会議所では、地域経済の活性化を目的にこの認定制度を長年にわたり継続しており、応募の段階で必要な書類や申請フォーマットはすべて公式サイトからダウンロードできるようになっている。書類の記入例なども併せて提供されているため、初めて申請する事業者であっても戸惑うことなく準備を進めることが可能だ。また、問い合わせ先として商工会議所の専用窓口が用意されており、必要に応じて申請手続きや審査のポイントに関する相談にも対応している。

地域ブランドとしての熱海を高めるためには、観光資源だけでなく、地域ならではの食文化やものづくりの力が欠かせない。今回の認定制度は、そうした地域の“味”を磨き上げ、広く発信していくことを目指すものであり、観光客のみならず地元住民からの支持も重要な要素となる。2025年度の認定期間は2年間に及ぶため、長期的に販促活動や商品改良の計画を立てやすく、事業者にとっては非常に実践的なブランド戦略の一環となるだろう。

現在、多くの企業や事業者が「選ばれる地域商品」をつくることに注力しており、その背景には単なる物販だけではなく、地域のストーリーや文化背景に基づくブランド価値の創出という大きなトレンドがある。「熱海ブランド ATAMI COLLECTION A-PLUS」への認定は、まさにそうした価値を社会に提示する場であり、自社の取り組みを対外的にアピールする機会でもある。熱海市という強力な観光ブランドを背景にした制度であることからも、販路拡大だけでなく、採用活動や取引先への信用力強化にも寄与する可能性が高い。

応募の締切である8月8日まではまだ一定の期間があるが、商品選定から資料作成までには時間を要するため、早期の準備が求められる。とくに近年では、地方創生や地産地消を重視する消費傾向が強まっていることもあり、このような認定制度を上手に活用することで、企業の存在価値を高める戦略的なアプローチが可能となる。

⇒ 詳しくは熱海商工会議所のWEBサイトへ