2025年11月15日
補助金・助成金, 労務・人事ニュース
人吉市が球磨焼酎蔵元を支援 原料米30kgあたり1,000円給付、上限100万円・申請は2026年2月28日まで
- 「大野城市/正社員前提」未経験可能な工務事務スタッフの募集
最終更新: 2025年11月14日 01:30
- 「八幡東区/正社員前提」金属リサイクル会社でフォーク運搬
最終更新: 2025年11月14日 01:30
- 訪問看護ステーションでの訪問看護師のお仕事/車通勤可/即日勤務可
最終更新: 2025年11月14日 06:34
- 充実の年間休日120日訪問看護師求人/車通勤可/即日勤務可/シフト
最終更新: 2025年11月14日 09:52
令和7年 人吉市球磨焼酎蔵元支援給付金
熊本県人吉市では、地域の伝統産業である球磨焼酎の蔵元を支援するため、「人吉市球磨焼酎蔵元支援給付金」を創設しました。令和7年度(2025年度)の制度として、原料となる米の価格高騰により経営環境が厳しさを増す蔵元の事業継続を支えることを目的としています。地元の誇る球磨焼酎は、地域経済や観光、文化の発展にも深く関わっており、その生産を安定させることは人吉市全体の活力維持にも直結します。この給付金制度は、そうした地域の基幹産業を守るための重要な支援策として位置づけられています。
給付の対象となるのは、球磨焼酎酒造組合に加入しており、市内に事業所を有する蔵元です。さらに、市税の滞納がなく、人吉市暴力団排除条例に基づく不適格要件に該当しないことが条件となります。こうした要件を設けることで、地域経済の健全な発展を担う蔵元に対して公平に支援を行う体制を整えています。
給付金の内容は、令和7年4月1日から令和8年2月28日までの期間に、対象となる蔵元が購入した原料米の数量に基づいて算出されます。具体的には、原料米30キログラム当たり1,000円が給付されます。給付額の上限は1事業者あたり100万円で、1,000円未満の端数は切り捨てられます。たとえば、原料米を3,000キログラム購入した場合、給付額は100,000円となります。これにより、米価上昇によるコスト増を一部でも軽減し、安定した製造体制の維持を図る狙いがあります。
申請受付期間は令和7年10月20日(月)から令和8年2月28日(土)までとなっており、郵送または人吉市役所商工観光課への持参により受け付けられます。市役所窓口での受付時間は平日の9時から17時までで、正午から13時までは休止時間とされています。郵送で提出する場合には、締切日の消印有効となる見込みですが、余裕を持って提出することが推奨されます。
申請に必要な書類は、所定の様式第1号の申請書兼請求書に加え、原料米の購入を証明できる書類や、支払い済みであることを示す領収書の写し、市税の滞納がないことの証明書、金融機関口座の通帳写し、そして誓約書(様式第2号)です。提出書類は給付金の適正な支給を行うための重要な確認資料となるため、不備がないよう注意が必要です。なお、申請書や誓約書の書式は市の公式サイトからダウンロード可能です。
人吉市は、近年の原材料価格高騰が地域の酒造業に及ぼす影響を深刻に捉えており、この給付金によって球磨焼酎の安定的な生産を支援する方針を示しています。球磨焼酎は、日本でも数少ない地理的表示(GI)に登録されたブランドであり、その品質と伝統は国内外から高い評価を受けています。生産コストの上昇は、単に企業経営を圧迫するだけでなく、地域ブランド全体の存続にも関わる問題です。そのため、本制度は地域経済を支える酒造業の維持に直結する支援として、非常に意義のある施策といえます。
また、この給付金制度は一時的な経済的支援にとどまらず、地域産業の持続可能性を高めるきっかけにもなります。人吉市では、今後も蔵元との連携を強化し、地域産業の活性化と地場ブランドの発信を推進していく考えです。さらに、地元産米の活用を通じた地域循環型経済の実現にも寄与することが期待されており、農業と製造業の双方にとってメリットのある取り組みとなっています。
本制度を活用することで、原材料費の上昇に悩む蔵元が一定の経済的支援を受けられるほか、品質の維持や生産計画の安定化にもつながります。球磨焼酎は人吉球磨地域の象徴でもあり、その伝統を次世代へ継承していくためにも、この支援策の活用が強く呼びかけられています。地域資源を守り、地元産業を未来へつなぐための重要な施策として、多くの蔵元に利用してもらいたい制度です。
⇒ 詳しくは人吉市のWEBサイトへ


