2025年12月19日
労務・人事ニュース
豪雪地域の通学環境改善が本格始動、全国8地区を対象とした施策が2025年11月に公開
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最終更新: 2025年12月20日 09:35
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冬期の安全・安心な通学路にむけた取り組みを進めます ~学校関係者や地域住民と連携した取り組みを全国8地区で先行実施~(国交省)
この記事の概要
冬期の通学路の安全確保に向けて、新たに調整会議を設置し、全国8地区で先行的な取り組みが始まることが発表された。通学時間帯までの除雪の連携や融雪設備の整備、大雪時の相互支援体制の構築などが重点的に行われる予定で、来年度以降は他の積雪地域にも展開される方針である。
令和7年11月26日に、冬期における安全で安心な通学路を確保するための取り組みが新たに進められることが公表された。特に豪雪地域では、通学時間帯に歩道の除雪が間に合わず、子どもたちが車道を歩行せざるを得ない状況が発生している。また、除雪後に積み上がった雪によって見通しが悪化し、交差点や横断歩道での危険度が高まる問題も確認されている。資料の2ページに掲載された課題例の写真では、歩道の除雪不足によって車道側に人がはみ出す場面や、積雪で視界が遮られる様子が示され、現場が抱える課題の具体像がわかりやすく示されている。
こうした課題を解消するため、今冬から道路管理者や学校関係者、自治体、地域住民などが協力して参加する調整会議が新たに設置される。この会議は、冬期特有の危険箇所の確認や情報共有を行い、対策を関係者間で調整する機能を担う。会議の役割としては、通学時間帯までに歩道の除雪を完了させるための連携体制の構築、融雪設備の整備に関する検討、さらには地域ボランティアによる除雪支援の調整など、多岐にわたる内容が含まれる。また、大雪時には除雪優先区間の事前確認や、関係者間での応援体制の準備など、緊急時の相互支援を実現する取り組みが計画されている。
この先行的取り組みは全国8地区で実施される予定であり、対象地域には札幌市白石区、弘前市豊田三丁目地区、秋田市河辺地区、山形市陣場〜江俣地区、長岡市長岡地区、富山市新庄地区、金沢市西念地区、福井市主計中地区が含まれる。それぞれの地域は積雪量が多く、冬期に特有の危険性を抱える地域として選定されている。これらの地区では、関係者が現場を視察し、課題を共有しながら優先的に改善が進められる。資料の3ページでは現場視察の様子や歩道除雪の実施、バス停の雪かたづけを行うボランティアの様子が写真で紹介されており、実際に行われている取り組みのイメージが視覚的に理解できるようになっている。
さらに、消融雪設備の導入についても記載されており、融雪設備を活用した通学路の確保が検討されている。資料写真に示されているように、路面に融雪機能を備えることで歩行者が安全に歩ける環境を維持でき、積雪が多い地域では機械除雪だけではカバーしきれない課題の解決に役立つとされている。これにより、特定の箇所で確実に通行空間を確保することが可能となる。
今回の取り組みは、先行実施された地域の成果を踏まえて、来年度以降は他の積雪地域への展開も予定されている。地域ごとの状況に応じて取り組みを柔軟に拡大していくことで、冬期の通学時の事故リスク低減に寄与し、子どもたちの安全確保を広範囲に進めていくことが期待される。冬の通学路における安全性の確保は、地域全体で取り組むべき課題であり、今回のような官民連携の枠組みが整備されることは大きな意義を持つ。
企業の採用担当者にとっては、この取り組みが示す地域連携のあり方や、行政と地域が協力して課題解決に取り組む仕組みは、人材育成や組織運営の考え方にも応用しやすい視点を含んでいる。また、全国8地区という具体的な数値や、通学時間帯までに除雪を完了させるなど明確な目標設定が行われている点は、業務改善やプロジェクト管理のヒントにもつながるものである。
この記事の要点
- 冬期の通学路確保に向けて新たな調整会議が設置された
- 全国8地区で先行的な取り組みを実施する
- 除雪連携や融雪設備の整備など多様な対策を調整する
- 大雪時の相互支援体制の準備が進められる
- 来年度以降は他の積雪地域にも取り組みを展開する
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ


