2026年2月26日
労務・人事ニュース
令和8年1月の北陸経済から読み解く有効求人倍率が下がっても人手不足が解消しない採用市場
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最終更新: 2026年2月26日 07:31
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景気ウォッチャー調査(令和8年1月調査)― 北陸(現状)―(内閣府)
この記事の概要
令和8年1月に実施された北陸地域の景気動向を基に、個人消費や企業活動の実態、そして求人や有効求人倍率を中心とした雇用環境の変化を詳しく解説します。大雪や物価高といった地域特有の要因が経済や採用活動にどのような影響を与えているのかを整理し、企業の採用担当者が現場判断に活かせる視点を、具体的な数字を交えて分かりやすくまとめます。
令和8年1月時点の北陸経済は、好調さと厳しさが同時に存在する複雑な状況にあります。商店街では売上が前年同月比で約30%増加するなど、一見すると明るい数字が並びますが、その内訳を見ると中国からのインバウンド需要は激減し、日本人観光客による消費が全体を押し上げています。需要構造が大きく転換している点が特徴です。
スーパーや一般小売では来客数が微増しているものの、雪による外出控えや節約志向の影響が続いています。食品などの生活必需品は一定の需要を保っていますが、購買点数は伸び悩み、単価上昇によって売上を維持している状況です。消費が本格的に回復しているとは言い切れない状態が続いています。
百貨店や衣料品分野では、寒波と降雪の影響が色濃く出ました。防寒衣料はすでに前年中に購入した層が多く、セール価格でも動きが鈍いとの声が目立ちます。食品関連はやや回復しているものの、ファッション分野全体では買い控えが続き、厳しい月となりました。
観光やサービス分野も天候の影響を大きく受けています。都市型ホテルでは来客数が増えても宿泊単価が下がり、結果として売上が前年割れとなるケースが見られました。高級レストランでは、大雪によるキャンセルが相次ぎ、売上が前年比80%まで落ち込んだという声もあり、外食産業の厳しさが浮き彫りになっています。
一方で、タクシー業界では新年会需要や大雪による自家用車利用の減少を背景に、1月後半は非常に忙しかったとの声が聞かれます。また、競輪場では来場者数が減少する中でも、インターネット投票の伸びにより売上は前年同期を上回り、デジタル化が安定収益につながっています。
企業動向では、製造業の一部で受注増加の兆しが見られます。電気機械器具製造業では車載関連製品を中心に引き合いが増え、新規開発案件も活発化しています。ただし、多くの企業で人件費や原材料費の上昇が利益を圧迫しており、増収であっても減益となるケースが目立ちます。
住宅関連では、新築住宅の販売棟数が減少する一方で、1棟当たりの単価が上昇し、全体の売上を下支えしています。しかし金利上昇への警戒感から、購入決定までに時間がかかる傾向が強まり、今後の受注には慎重な見方が広がっています。
雇用環境を見ると、北陸では業種や企業規模による差はあるものの、人手不足を訴える企業が増えています。職業安定所では、前年同月と比べて有効求人数や有効求人倍率が徐々に低下しているとの見方が示されていますが、それでも現場では人材が集まらないという実感が強く残っています。
中小企業では、大手企業によるキャリア採用の増加が影響し、採用競争が一段と激化しています。高齢者や短時間勤務を希望する求職者が増える一方で、企業が求めるフルタイム人材や即戦力層が不足し、求人と求職のミスマッチが続いています。採用条件を見直し、パート募集から正社員募集へ切り替える企業も出始めています。
令和8年1月の北陸では、大雪や物価高といった地域特有の要因が経済活動と採用環境に大きな影響を与えています。有効求人倍率が低下傾向にあっても人手不足感が強い現状は、採用の質と条件設計が問われる局面に入っていることを示しています。企業の採用担当者には、賃金だけでなく働き方や安定性、将来性を含めた総合的な求人設計が求められています。
この記事の要点
- 北陸では売上が前年比30%増の商店街もあり需要構造が変化している
- 大雪と物価高が消費と企業活動の足かせになっている
- 製造業の一部では受注増が見られるが人件費増で利益は圧迫されている
- 有効求人倍率は低下傾向でも人手不足感は依然として強い
- 中小企業では採用条件の見直しが急務となっている
⇒ 詳しくは内閣府のWEBサイトへ


