2026年3月21日
労務・人事ニュース
令和8年1月鳥取県有効求人倍率1.25倍と正社員倍率1.13倍
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最終更新: 2026年3月21日 01:09
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令和8年1月鳥取県有効求人倍率1.25倍と中小企業の採用課題
鳥取労働局が令和8年3月3日に公表した令和8年1月分の鳥取県内の雇用情勢によると、有効求人倍率は1.25倍となり、前月から0.02ポイント低下した。有効求人倍率は引き続き1倍を上回っているものの、前月比で低下に転じた点は重要である。公表資料では、雇用情勢について改善の動きが弱まっていると示され、物価上昇等の影響に十分注意する必要があるとされている。数値の背後にある経済環境を冷静に読み取る姿勢が求められる。
季節調整値で見ると、有効求人数は11,813人で前月より181人減少し、1.5%の減少となった。有効求職者数も9,414人で前月より59人減少し、0.6%減となっている。有効求人数の減少幅が求職者数の減少幅を上回ったため、倍率は0.02ポイント低下した構図である。全国の有効求人倍率は1.18倍で、鳥取県はこれを上回る水準を維持しているものの、前月比では同様に0.02ポイント低下している。
原数値でみた新規求人数は4,923人で、前年同月比455人減、8.5%減となった。産業別では、運輸業・郵便業が27人増で11.4%増、公務・その他が46人増で9.9%増、建設業が6人増で1.3%増となった一方、卸売業・小売業は186人減で25.6%減、サービス業は150人減で23.8%減、宿泊業・飲食サービス業は29人減で8.6%減、医療・福祉は83人減で7.0%減、製造業も減少している。主要産業の一部で減少が目立ち、特に小売やサービス分野の落ち込みは地域経済の消費動向とも無関係ではない。
求職者の動向を見ると、新規求職者数は2,080人で前年同月比32人減、1.5%減となった。常用新規求職者数は2,050人で39人減、1.9%減である。形態別では在職者、無業者、離職者のいずれも減少しているが、離職者のうち事業主都合離職者は3人増の1.1%増となっている点が注目される。企業側の経営環境が一部で厳しさを増している可能性も読み取れる。
正社員に限定した動向では、有効求人数は6,066人で前年同月比300人減、4.7%減となった。有効求職者数は5,374人で194人減、3.5%減である。正社員の有効求人倍率は1.13倍となり、前年同月を0.01ポイント下回り、16か月ぶりに前年を下回った。1倍を超える水準ではあるものの、安定雇用の分野でも需給バランスがやや緩和しつつある兆しがうかがえる。
これらのデータから読み取れるのは、鳥取県の労働市場が依然として求人超過の状態にある一方で、求人側の勢いがやや弱まっているという現状である。有効求人倍率1.25倍という数値は、企業にとって依然として人材確保が容易ではない環境を示す。しかし前月比で低下し、新規求人数も前年を下回っていることから、企業側の採用計画も慎重さを帯びていると考えられる。
中小企業の採用担当者にとって重要なのは、この1.25倍という水準をどう受け止めるかである。倍率が1倍を上回る状況では、求職者は複数の選択肢を持つ。そのため、求人票において賃金や労働時間といった基本条件を明確に示すだけでなく、教育制度やキャリアパス、地域との関わりといった定性的な価値も具体的に伝える必要がある。とりわけ卸売業・小売業やサービス業で求人が大きく減少している現状では、同業他社との差別化が不可欠である。
また、正社員有効求人倍率が1.13倍で前年を下回った点は、安定志向の求職者にとって応募のタイミングが広がっている可能性を示唆する。中小企業はこの局面を、単なる人手不足対策ではなく、長期的に組織を支える人材を獲得する好機と捉えるべきである。事業主都合離職者が増加していることも踏まえれば、他社で経験を積んだ人材に対し、自社での再挑戦の機会を提示する戦略も有効となる。
公表資料では季節調整値の改訂についても説明がなされている。季節要因を除いた数値で前月比較を行うことで、経済実態をより正確に把握できる仕組みである。採用担当者は単月の増減に一喜一憂するのではなく、季節調整値と原数値の両面から動向を把握し、自社の採用計画に反映させる姿勢が求められる。
鳥取県の令和8年1月の有効求人倍率1.25倍、有効求人数11,813人、有効求職者数9,414人、新規求人数4,923人、正社員有効求人倍率1.13倍といった具体的な数値は、単なる統計ではなく、地域経済の現実を映す指標である。信頼できる公的データを基に状況を分析し、自社の採用活動に落とし込むことが、変化の時代における中小企業の持続的成長につながる。冷静なデータ分析と、求職者に対する誠実な情報発信の積み重ねこそが、鳥取県における採用成功の鍵となる。
⇒ 詳しくは鳥取労働局のWEBサイトへ


