2026年8月23日
労務・人事ニュース
令和8年6月 広島県の有効求人倍率1.33倍 医療・福祉の求人は前年同月比9.4%増
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広島県の有効求人倍率1.33倍から見る採用市場の変化
広島労働局が公表した令和8年6月分の管内の雇用情勢によると、広島県の有効求人倍率は季節調整値で1.33倍となり、前月より0.03ポイント低下しました。2カ月連続の低下となったものの、全国平均の1.18倍を上回り、全国では13位、中国地方では3位の水準となっています。広島労働局は県内の雇用情勢について「求人が求職を上回って推移しているが、持ち直しの動きが弱まっている」と判断し、物価上昇などが雇用へ与える影響について引き続き注意が必要との見方を示しています。
有効求人数は季節調整値で56,183人となり、前月比2.2%減少しました。2カ月連続の減少となり、有効求職者数も42,191人で前月比0.1%減少しています。求人、求職ともに減少しましたが、求人の減少幅が大きかったことから、有効求人倍率は1.33倍へ低下しました。一方、就業地別有効求人倍率は1.31倍となり、前月より0.01ポイント上昇しています。勤務地を基準とした求人では改善が見られるものの、全体としては企業の採用活動に慎重さも見受けられます。
新規求人倍率は季節調整値で2.34倍となり、前月より0.09ポイント低下しました。新規求人数は19,651人で前月比2.1%減少し、2カ月連続の減少となっています。一方、新規求職者数は8,408人で前月比1.9%増加し、2カ月ぶりの増加となりました。原数値では新規求人数は19,722人となり、前年同月比5.0%減少して14カ月連続で前年を下回っています。企業の採用意欲は依然として高いものの、前年と比較すると求人全体では減少傾向が続いています。
産業別では、医療・福祉が5,772人となり前年同月比9.4%増加しました。建設業も1,811人で4.6%増、情報通信業は233人で23.3%増、運輸業・郵便業は1,289人で2.8%増、宿泊業・飲食サービス業は800人で12.0%増、教育・学習支援業は308人で13.2%増となっています。人材不足が続く分野では求人を増やす企業が多く、特に医療・福祉は県内で最も多い求人件数となりました。
一方で、卸売業・小売業は2,400人で前年同月比31.2%減となり、21カ月連続で前年を下回っています。生活関連サービス業・娯楽業も38.4%減、サービス業は7.7%減、学術研究・専門・技術サービス業は5.0%減、製造業も2,158人で1.0%減となりました。製造業の中では輸送用機械器具が32.1%増、はん用機械器具製造業が11.6%増と伸びた一方で、食料品製造業は9.2%減、繊維工業は20.7%減、生産用機械器具製造業は7.2%減となるなど、同じ製造業でも業種ごとに採用状況には差が見られます。
新規求職者の状況では、常用新規求職者数は8,413人となり、前年同月比4.3%増加しました。在職者は2,091人で3.1%増、離職者は5,459人で4.9%増となっています。離職者の内訳では、定年離職者が26.5%増、事業主都合離職者が3.1%増、自己都合離職者が3.8%増となりました。転職や再就職を希望する人材が増えており、企業にとっては経験者採用を進める機会も広がっています。
正社員の採用状況では、正社員有効求人倍率は原数値で1.16倍となり、前年同月より0.04ポイント低下しました。しかし、全国平均の0.96倍を上回る水準を維持しており、企業の正社員採用意欲は依然として高い状況です。正社員有効求人数は29,140人で前年同月比4.2%減少し、有効求職者数は25,091人で0.8%増加しています。求人は減少しているものの、求職者を上回る状況は続いています。
地域別では、広島所の有効求人倍率が1.66倍、福山が1.42倍、広島東が1.32倍、三原が1.28倍となる一方、可部は0.56倍、廿日市は0.35倍、大竹は0.55倍となりました。同じ広島県内でも地域によって採用環境に大きな違いがあるため、採用活動では地域ごとの労働市場も考慮する必要があります。
中小企業の採用担当者にとって、有効求人倍率1.33倍という結果は、人材確保の競争が今後も続くことを示しています。特に医療・福祉や建設業、情報通信業など求人が増加している分野では、求人票を掲載するだけでは十分な応募を集めることは難しくなっています。そのため、仕事内容だけでなく、教育制度や資格取得支援、福利厚生、働きやすい職場環境、キャリア形成の仕組みなど、自社ならではの魅力を具体的に発信することが重要です。また、応募者への迅速な対応や面接日程の調整、採用後の定着支援まで含めて採用体制を整えることで、人材確保につながる可能性が高まります。毎月公表される有効求人倍率や業種別、地域別の動向を継続的に確認し、自社の採用戦略を柔軟に見直していくことが、採用成功への重要なポイントとなるでしょう。
人手不足が続く中、求人募集では掲載媒体の選定だけでなく、応募者管理や採用業務の効率化も重要になっています。採用活動をより円滑に進めたい企業の方は、日本全国どこでも対応可能な採用サイト(ATS)の取り扱いにも対応している当社までご相談ください。
⇒ 詳しくは広島労働局のWEBサイトへ


