2026年2月21日
労務・人事ニュース
2025年12月の香川県有効求人倍率1.39倍を採用活動にどう活かすか
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最終更新: 2026年3月4日 01:05
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香川県の雇用情勢について(令和7年12月分)(香川労働局)
この記事の概要
2025年12月の香川県における有効求人倍率は1.39倍となり、前月から0.03ポイント上昇しました。本記事では、香川県の雇用統計を基に、有効求人倍率が示す採用環境の実態を整理しながら、中小企業の採用担当者がどのような視点で採用活動を進めるべきかを詳しく解説します。求人と求職の動き、正社員採用の現状を踏まえ、現場で活かせる考え方を丁寧にまとめています。
2025年12月の香川県における有効求人倍率は1.39倍となり、前月から0.03ポイント上昇しました。この水準は173か月連続で1倍台を維持しており、全国平均の1.19倍を上回っています。有効求人倍率が高い状態が長期間続いていることは、香川県において人手不足が一時的な現象ではなく、構造的な課題として定着していることを示しています。中小企業の採用担当者にとって、この状況を正しく理解することが採用戦略の出発点となります。
香川労働局は、県内の雇用情勢について、求人が求職を上回って推移しているものの、持ち直しの動きに弱さがみられると判断を据え置いています。これは、求人倍率の高さだけを見て採用環境が良好だと判断することが危険であることを意味しています。物価上昇や経済環境の変化が企業の採用意欲や求職者の行動に影響を与えており、採用活動はより慎重さを求められる局面にあります。
新規求人の動きを見ると、2025年12月の新規求人数は7789人となり、前年同月比6.3%増加しました。5か月ぶりの増加となっており、医療・福祉、サービス業、公務・その他の分野で求人が増えています。一方で、建設業、運輸業・郵便業、宿泊業・飲食サービス業では新規求人が減少しており、産業による採用環境の差が明確になっています。この違いは、採用担当者が自社の属する業界動向を正確に把握しなければならない理由を示しています。
新規求職者数は2025年12月に2778人となり、前年同月比7.6%増加しました。こちらも5か月ぶりの増加であり、仕事を探し始める人の動きが再び活発化していることが分かります。ただし、求職者は単に職を探しているだけではなく、条件や働き方、将来性を慎重に比較して応募先を選んでいます。そのため、求人が増えても採用がすぐに成立するとは限らない状況が続いています。
正社員の有効求人倍率は2025年12月時点で1.26倍となり、前年同月から0.09ポイント低下しました。正社員求人は引き続き一定の水準を保っていますが、即戦力人材を前提とした募集では採用が長期化するケースが増えています。中小企業の採用担当者は、経験やスキルだけに焦点を当てるのではなく、入社後の育成や業務習熟を前提とした採用設計を検討する必要があります。
香川県の有効求人倍率1.39倍という数字は、企業が人材を選ぶ立場ではなく、選ばれる立場にあることを明確に示しています。この環境下では、求人票に条件を並べるだけの採用活動では不十分です。仕事内容を具体的に伝え、どのような役割を担い、どのように成長していけるのかを分かりやすく説明することが、求職者の安心感につながります。
また、香川県では中小企業が地域経済を支える割合が高く、採用担当者の言葉や姿勢が企業そのものの信頼性として受け取られます。採用活動においては、正確な情報を誠実に伝え、入社後のギャップを減らすことが、結果として定着率の向上につながります。有効求人倍率という客観的な指標を活用しながら、自社の採用活動を見直すことが重要です。
有効求人倍率が高水準で推移している今こそ、採用活動の質が問われています。短期的な人手不足解消を目的とした採用ではなく、長期的に人材と向き合い、育てていく姿勢が中小企業に求められています。香川県の雇用データは、その重要性を数字として示していると言えるでしょう。
この記事の要点
- 2025年12月の香川県有効求人倍率は1.39倍で前月から上昇した
- 求人超過の状態が長期間続き人手不足は構造的な課題となっている
- 新規求人と新規求職はいずれも増加し採用競争は続いている
- 正社員採用は育成を前提とした考え方が重要になる
- 採用担当者による具体的で誠実な情報発信が採用成果を左右する
⇒ 詳しくは香川労働局のWEBサイトへ


