2026年3月7日
労務・人事ニュース
2025年9月製造業の現金給与総額トップは東京434,125円、広島27,326円の特別給与にも注目
毎月勤労統計調査地方調査 2025(令和7)年9月分結果概要 事業所規模5人以上 製造業(厚労省)
この記事の概要
2025年9月の毎月勤労統計調査により、事業所規模5人以上の製造業における雇用と賃金の実態が公表された。全国の常用労働者数は7,682.0千人、現金給与総額は345,988円となり、総実労働時間は155.2時間だった。東京都は434,125円と高水準を示し、地域ごとに労働時間や特別給与に差がみられる結果となっている。
2025年9月の製造業に関する統計では、全国の常用労働者数は7,682.0千人となった。総実労働時間は155.2時間で、所定内労働時間は141.9時間、所定外労働時間は13.3時間である。出勤日数は18.7日となり、他産業と比べても長い労働時間水準が示されている。
全国の現金給与総額は345,988円で、きまって支給する給与は337,813円、所定内給与は306,564円、特別給与は8,175円だった。製造業は生産活動の状況を反映しやすい分野であり、労働時間や給与構成をあわせて確認することが重要となる。
東京都は常用労働者数408.9千人、現金給与総額434,125円と最も高い水準を示した。所定内給与は391,905円、特別給与は17,389円である。神奈川県も417,996円と高く、所定内給与は368,568円、特別給与は15,797円となっている。
愛知県は常用労働者数778.0千人と全国で最も多く、現金給与総額は384,119円だった。三重県は364,504円、大阪府は362,540円、兵庫県は353,311円で、製造業の集積地域で高い水準が確認できる。
労働時間に目を向けると、熊本県は総実労働時間164.8時間と長く、所定外労働時間は15.7時間だった。高知県は163.4時間、岡山県は161.4時間、広島県は161.3時間であり、地域によって160時間を超える水準がみられる。
所定外労働時間では、三重県が16.6時間、岐阜県が16.5時間、愛知県が16.2時間、広島県が16.1時間となっている。栃木県も15.6時間で、製造業では時間外労働が一定程度発生していることが読み取れる。
一方で、沖縄県の総実労働時間は148.9時間、所定外労働時間は8.7時間と比較的短い。奈良県は152.8時間、京都府は146.4時間で、地域差が明確に表れている。
特別給与では、広島県が27,326円と高く、大分県は23,800円、熊本県は20,170円、長野県は19,827円、山梨県は18,877円となった。これに対し、岩手県は567円、佐賀県は242円、奈良県は362円であり、同じ月でも支給額に大きな差がある。
北海道は現金給与総額271,492円、青森県は262,925円、沖縄県は243,116円で、全国平均を下回る地域もある。製造業における賃金水準は、地域の産業構造や事業規模の分布を背景に幅があることが数値から確認できる。
本統計は全国調査の結果であり、都道府県別数値の単純な平均や合計ではない。地方調査は各都道府県が集計・公表しており、より詳細な分析を行う際にはそれぞれの公表資料を参照することが求められる。公的統計に基づく客観的なデータは、製造業における雇用や人材確保の検討において基礎情報となる。
労働時間、所定外労働時間、特別給与を含む給与構成を総合的に確認することで、地域ごとの実態を立体的に把握できる。2025年9月の結果は、製造業の現状を示す具体的な指標として活用されることが期待される。
この記事の要点
- 2025年9月製造業の常用労働者数は7,682.0千人
- 全国の現金給与総額は345,988円
- 東京都は434,125円、神奈川県は417,996円と高水準
- 愛知県は常用労働者数778.0千人で最多
- 熊本県の総実労働時間は164.8時間と長い
- 広島県の特別給与は27,326円で高い水準
⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ


