2026年5月1日
労務・人事ニュース
2026年2月に平均価格36,310円を記録し1990年以降最高値を更新した米市場の需給変動と2026年6月在庫234万トン見通しの詳細分析
米の需給状況の現状について(令和8年4月3日)(農水省)
農林水産省は、国内の米の需給と価格の動向について最新の状況を公表し、需要の増加や在庫の変動が市場に与える影響を明らかにした。公表された内容によると、近年の米市場では需要と供給のバランスが変化しており、価格や在庫水準に大きな影響を及ぼしている。
まず需要面では、2023年と比較して2024年および2025年は増加傾向にあることが確認された。この背景には、高温の影響によって精米時の歩留まりが低下し、玄米ベースで必要となる量が増えたことがある。また、訪日客の増加や家庭での購入量の伸びにより、1人当たりの消費量が上昇した点も需要拡大の要因とされている。
一方で供給面では、需要の増加に対して生産量が追いつかない状況が発生した。このため、民間在庫を取り崩して需給の均衡を保つ対応が取られた結果、2024年および2025年の6月末時点の在庫量は、近年と比較して低い水準となった。需給のひっ迫が続いたことが、市場環境に変化をもたらした形となる。
価格面では、こうした需給の影響が顕著に表れている。2025年産の米について、2026年2月までの年産平均価格は36,310円となり、出荷業者と卸売業者間の取引価格としては、比較可能な1990年以降で最高水準を更新した。需給バランスの変化が価格上昇に直結していることが読み取れる。
今後の見通しについては、2025年産の主食用米の生産量が増加する見込みであることから、在庫水準は回復に向かう可能性が示されている。2026年6月末の民間在庫量は221万トンから234万トン程度と見込まれており、仮に234万トンに達した場合、過去10年で最も高い水準に近づくとされる。
また、販売動向にも変化が見られる。2024年8月には買い込み需要の影響で販売数量が大きく伸びた週が3週連続で確認された。その後は前年並み、もしくはやや下回る水準で推移したが、政府備蓄米の流通が進んだ2025年4月以降は再び増加傾向となった。
直近のデータでは、2026年3月23日から3月29日までの販売数量が前年同期比で+12.5%となり、需要の底堅さが続いていることが示されている。こうした動きは、消費行動や流通環境の変化を反映したものとみられる。
農林水産省は、需給と価格の動向を継続的に分析し、安定供給の確保に向けた対応を進める方針を示している。需給バランスの変動が価格や流通に直結する中で、今後の市場動向が引き続き注目される。
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ


