2026年6月14日
補助金・助成金, 労務・人事ニュース
福山市が省エネ診断費を最大5万円補助、申請は2027年2月28日まで
福山市 2026年度(令和8年度)事業者向け省エネ診断補助金交付事業
広島県福山市では、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みとして、「福山市事業者向け省エネ診断補助金交付事業」を開始しました。市内事業者が専門家による省エネ診断を受診する際の費用を支援する制度であり、エネルギーコスト削減と温室効果ガス排出量削減の両立を目指す内容となっています。
近年、電気料金や燃料価格の高騰により、多くの中小企業でエネルギーコストの負担増加が課題となっています。特に製造業や小売業、サービス業などでは、空調設備や生産設備のエネルギー使用量が経営に大きな影響を与えており、省エネ対策への関心が高まっています。
今回の制度では、国の交付金を活用しながら、市内事業者が省エネ診断を受ける際に必要な費用の一部を補助します。専門家が工場や店舗、事務所などを訪問し、電気や燃料などのエネルギー使用状況を調査・分析したうえで、省エネやコスト削減につながる改善提案を行う仕組みです。
診断結果を活用することで、設備更新や運用改善によるエネルギー削減効果を把握しやすくなるほか、今後の省エネ設備導入計画策定にも役立ちます。福山市では、省エネ診断後に活用可能な関連補助制度として、「事業者向け創エネ・蓄エネ・省エネ設備導入等補助金交付事業」や「グリーンな企業賃上げ環境整備支援事業補助金」も案内しています。
補助対象となるのは、市内で事業活動を行っている中小企業者や一定条件を満たす法人です。中小企業基本法に定める会社や個人事業主に加え、前年度または直近1年間のエネルギー使用量が原油換算で1,500kl未満の事業所を持つ社会福祉法人、医療法人、学校法人、NPO法人、協同組合なども対象に含まれています。
また、市内に本店や支店、営業所、事務所などを有し、市税に滞納がないことも条件です。さらに、この補助金の交付を過去に受けていない事業者である必要があります。
対象となる省エネ診断は、一般財団法人省エネルギーセンターが実施する「省エネ最適化診断」と、一般社団法人環境共創イニシアチブが実施する「ウォークスルー診断」「IT診断」「伴走支援」です。いずれも国が推進する省エネ支援事業として実績があり、エネルギー使用実態の分析から改善提案まで専門的なサポートを受けることができます。
補助金額は受診費用の2分の1で、上限は50,000円です。千円未満は切り捨てとなり、税抜価格が対象となります。省エネ診断は内容によって費用が発生するため、初めて診断を受ける事業者にとって導入しやすい制度となっています。
申請受付期間は2026年5月25日から2027年2月28日までです。ただし、予算の範囲内で先着順となるため、申請件数が予算上限に達した場合は期間中でも受付終了となる可能性があります。
申請については事前申請ではなく、省エネ診断受診後に必要書類を提出する流れとなっています。提出書類には、補助金交付申請書、誓約書、診断報告書の写し、領収書の写し、履歴事項全部証明書、口座情報登録書類などが必要です。
申請方法は「福山市電子申請システム」を利用したオンライン申請、または郵送で受け付けています。電子申請の場合は必要書類をデータ化して提出します。郵送の場合は申請書類一式を送付する必要があります。
また、同一年度内に複数事業所で省エネ診断を受診した場合には、まとめて申請することも可能です。その際は申請書に対象事業所の名称や所在地を記載する必要があります。
今回の制度は、省エネ設備導入そのものではなく、まず現状分析を行う「診断」に対する支援である点が特徴です。設備更新だけでなく、運用改善や管理手法見直しによってもエネルギー削減効果が期待できることから、比較的低コストで経営改善につながる可能性があります。
近年はESG経営や脱炭素経営への対応が企業評価にも影響を与えるようになっており、省エネ対策は単なるコスト削減だけでなく、企業価値向上にもつながる重要な経営課題となっています。特に中小企業では、補助制度を活用しながら段階的に取り組みを進める動きが広がっています。
福山市では今回の支援を通じて、市内企業の脱炭素化を後押しし、地域全体での温室効果ガス削減を推進していく考えです。今後、省エネ診断をきっかけとした設備更新やエネルギー効率改善への波及効果も期待されています。
補助金や助成金は年度ごとに募集内容が見直される場合があります。申請を検討している方は、最新の情報や受付状況について、募集のウェブページや実施機関に確認することを推奨いたします。また、募集が終了している場合もあるため実施機関にご確認ください。
⇒ 詳しくは福山市のWEBサイトへ


