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札幌商工会議所主催、実務経験豊富な士業50名がつながる2時間限定ネットワーキング

札幌商工会議所は、2025年7月11日に開催される「さっぽろサムライ俱楽部 2025年度第1回異業士交流会」の参加者を現在募集中である。この交流会は、行政書士、公認会計士、司法書士、社会保険労務士、税理士、弁護士、中小企業診断士、土地家屋調査士、不動産鑑定士、弁理士といった士業資格を持つ専門家を対象としたネットワーク形成と情報共有の場として企画されている。会場は札幌市中央区にある「産直大衆ビストロ SACHI 大通店」で、当日は18時から20時までの2時間にわたり実施される予定である。

さっぽろサムライ俱楽部は、札幌商工会議所が運営する士業専門の検索サイトであり、札幌商工会議所の会員事業所や士業事務所に所属する資格者が登録対象となっている。士業の「士」は「サムライ」に由来し、地域経済を支える専門家たちの高度な知識と実務経験を市民や企業に届けることを目的として設立されたサービスである。同俱楽部の登録者は、業種を超えた連携やクライアントの紹介、案件の共有など、日常業務を補完する形で互いのスキルやネットワークを活かして活動している。

今回の異業士交流会では、さまざまな分野の専門家が一堂に会し、業務の課題や経験を共有することで、新たな視点を得ることができる。資格を持つ者同士の情報交換は、業界全体の信頼性を高めるとともに、実務においても高い相乗効果を発揮する。また、新たなビジネスパートナーとの出会いの場としても期待されており、これまでも多くの参加者が交流をきっかけに新たな顧客開拓や共同事業へとつなげてきた実績がある。

定員は50名と限られており、質の高い交流の場を確保するために、早めの申し込みが推奨されている。参加費は、さっぽろサムライ俱楽部にすでに登録している場合は3,000円、未登録者は5,000円となっている。この価格には、当日の飲食代も含まれており、カジュアルな雰囲気の中で参加者同士が自由に意見を交わせる構成が予定されている。参加申込の締切は7月3日であり、それ以降のキャンセルについては全額負担となるため注意が必要である。

このような士業向けの交流会は、単なる懇親の場にとどまらず、知的資本を活かした持続可能な地域経済の形成にも貢献している。札幌市内外に拠点を構える事務所や企業にとっては、自社のサービスを広く知ってもらうと同時に、他士業との連携を強化する貴重な機会である。士業の世界では、専門ごとの業務領域がある程度決まっているものの、実際には隣接分野との連携や助言が不可欠である場面も多く、例えば税理士と社会保険労務士、司法書士と不動産鑑定士などが連携することで、依頼者にとってもワンストップの支援が可能となる。

また、若手士業者にとっては、先輩世代との接点を得られる数少ない機会であり、業界内での人的ネットワークの形成や、実務的なアドバイスを直接得ることができる点も大きな魅力である。参加者同士の信頼関係が築かれることで、将来的には共同事務所の立ち上げや顧問契約の紹介など、事業発展の土台ともなり得る。こうした取り組みは、地域社会の課題解決や中小企業支援に直結しており、企業の採用や育成においても「協働できる人材の発掘」という意味で注目されている。

札幌商工会議所は、士業を取り巻く環境が日々変化する中で、専門家同士の協力関係の構築を積極的に支援しており、さっぽろサムライ俱楽部のような取り組みを通じて、地域の企業や個人事業主が安心して専門的助言を得られる体制を整えている。こうした活動は単なるマッチングを超え、地域経済における「信頼と連携の基盤」としての価値を持ち、今後も継続的に拡大していくことが期待されている。

企業の採用担当者にとっても、こうした異業種交流の場に積極的に関与する士業者は、実務力だけでなく対人能力やネットワーク構築力にも長けていることが多く、即戦力として期待できる人材の発掘につながる。士業同士の連携の裏側には、ビジネスチャンスの共有という実務的な利益があり、それを生む現場を肌で感じられるこのような機会は貴重である。

⇒ 詳しくは札幌商工会議所のWEBサイトへ