2026年1月21日
労務・人事ニュース
令和7年11月沖縄県有効求人倍率1.08倍から考える中小企業採用の現実
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最終更新: 2026年1月21日 01:07
「労働市場の動き」令和7(2025)年11月(沖縄労働局)
この記事の概要
令和7年11月の沖縄県における有効求人倍率は1.08倍となり、前月と同水準で推移した。本記事では、沖縄県の最新の雇用関連データをもとに、有効求人倍率の背景にある求人と求職の実態を丁寧に整理しながら、中小企業の採用担当者がこの数字をどのように受け止め、今後の採用活動をどのように進めるべきかを独自の視点で解説する。数値の表面的な動きだけで判断するのではなく、地域特性や産業構造を踏まえた実践的な考え方を分かりやすく伝える。
令和7年11月の沖縄県の有効求人倍率は1.08倍となり、前月から変化はなかった。この数値は全国平均の1.18倍を下回っているものの、求人が求職を上回る状態が続いていることを示している。有効求人数は29421人で前月比0.4%減少し、有効求職者数は27277人で前月比0.1%減少した。求人と求職の双方が減少する中で倍率が横ばいとなっている点は、沖縄県の雇用市場が大きく動いていないことを意味しており、安定しているように見える一方で、停滞感も読み取れる。
中小企業の採用担当者にとって重要なのは、有効求人倍率1.08倍という数字を単純に採用のしやすさとして捉えないことである。1倍を超えている以上、求職者1人に対して複数の求人が存在する状況であり、企業側が選ばれる立場にあることに変わりはない。特に沖縄県では観光関連産業やサービス業の比重が高く、時期や景気動向によって求人の質や内容が大きく変動しやすいという地域特性がある。
新規求人倍率は1.90倍となり、前月から0.02ポイント低下した。新規求人数は10562人で前月比5.8%増加し、新規求職申込件数も5552件で前月比6.6%増加している。新規求人と新規求職が同時に増加していることから、短期的には労働市場が動いているように見えるが、新規求人倍率が低下している点を踏まえると、求人の増加ペースに対して求職者の動きも活発化しており、企業間の採用競争が続いていることが分かる。
正社員の有効求人倍率は0.80倍となり、前年同月から0.03ポイント上昇したものの、依然として1倍を下回っている。この数値は、正社員を希望する求職者数が正社員求人を上回っていることを示しており、一見すると正社員採用は行いやすいように映る。しかし実際の採用現場では、職種や経験、勤務地、勤務条件などのミスマッチが存在し、単純に人材が余っている状況ではない。中小企業の採用担当者は、倍率の低さだけを根拠に安易な採用判断を行うべきではない。
産業別に見ると、令和7年11月の沖縄県では運輸業や郵便業で新規求人が前年同月比43.1%増加した一方、卸売業や小売業、生活関連サービス業、娯楽業では大きく減少している。観光需要の回復と物価上昇が同時に進む中で、業界ごとの採用余力に差が生じていることがうかがえる。このような環境では、他業界との賃金や労働条件の比較が求職者側で進みやすくなり、中小企業にとっては自社の魅力を明確に伝えることがこれまで以上に重要になる。
月間有効求職者数は26112人で前年同月比4.5%減少し、14か月連続の減少となった。求職者数が減少しているという事実は、採用活動において待ちの姿勢が通用しにくくなっていることを意味している。特に若年層の人口減少が続く沖縄県では、採用対象を広げる視点が不可欠であり、年齢や経験に過度な条件を設けることは採用機会の損失につながりやすい。
就職件数は1021件で前年同月比10.8%減少しており、求人が一定数存在していても就職に結びついていない現状が見て取れる。これは求人内容と求職者の希望条件が一致していない可能性を示しており、採用担当者が求人票の内容を見直す必要性を示唆している。仕事内容を抽象的に記載するのではなく、実際の業務や1日の流れ、入社後の成長イメージを具体的に伝えることで、応募者の不安を軽減する効果が期待できる。
有効求人倍率1.08倍という数字は、採用が極端に難しい状況ではない一方で、工夫をしなければ人材を確保できない状況でもあることを示している。中小企業の採用担当者は、倍率の上下に一喜一憂するのではなく、数字の背景にある地域特性や産業構造を理解し、自社に合った採用の形を模索する姿勢が求められる。沖縄県の雇用情勢は一部で堅調さを保ちながらも、求人の動きに落ち着きが見られており、今後も物価上昇など外部環境の影響を受けやすい状況が続くと考えられる。
令和7年11月のデータが示しているのは、採用活動が量から質へと移行する局面に入っているという現実である。中小企業が持続的に人材を確保するためには、有効求人倍率を単なる統計数字として見るのではなく、自社の採用戦略を見直すための重要な判断材料として活用することが不可欠である。
この記事の要点
- 令和7年11月の沖縄県有効求人倍率は1.08倍で前月と同水準
- 求人と求職がともに減少し雇用市場は停滞感がある
- 正社員有効求人倍率は0.80倍でミスマッチへの配慮が必要
- 産業別で求人動向に大きな差が出ている
- 中小企業は情報発信と採用対象の見直しが重要になる
⇒ 詳しくは沖縄労働局のWEBサイトへ


