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2026年1月18日

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令和7年11月の宮城県有効求人倍率1.15倍から考える中小企業採用戦略

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- 宮城県の一般職業紹介状況(令和7年11月分)について -(宮城労働局)

この記事の概要

令和7年11月の宮城県における有効求人倍率は1.15倍となり、前月から0.05ポイント上昇しました。有効求人数は増加し、有効求職者数は減少するなど、数字上は採用環境がやや改善したように見えますが、求人の基調自体は緩やかな減少傾向にあり、物価上昇など外部要因への警戒も続いています。本記事では、宮城県の最新雇用統計をもとに、有効求人倍率が示す実態を丁寧に読み解きながら、中小企業の採用担当者がどのような視点で採用活動を進めるべきかを独自の目線で詳しく解説します。


令和7年11月の宮城県の一般職業紹介状況によると、有効求人倍率は1.15倍となり、前月の1.10倍から0.05ポイント上昇しました。有効求人数は41,498人で前月比3.6%増加し、有効求職者数は36,107人で前月比0.8%減少しています。この結果だけを見ると、企業側にとっては採用しやすい環境に向かっているようにも感じられます。しかし、雇用情勢の判断では「求人は求職を上回って推移しているものの、緩やかに減少している」とされており、決して楽観できる状況ではありません。

新規求人の動きを見ると、令和7年11月の新規求人数は15,327人となり、前月比で10.5%増加しました。これは5か月ぶりの増加であり、年度後半に向けた人員確保や欠員補充の動きが一時的に強まった結果と考えられます。一方で、前年同月比では新規求人は減少傾向が続いており、企業全体としては積極的な採用拡大というよりも、必要最小限の採用にとどめている姿勢がうかがえます。特に中小企業では、人件費の上昇や原材料費の高止まり、先行き不透明感が採用判断に大きく影響していると考えられます。

求職者側の動きを見ると、新規求職申込件数は7,442件で前月比0.2%減少し、月間有効求職者数も減少に転じています。これは、仕事を探し始める人の数が増えていない一方で、転職や再就職を慎重に検討する人が多く、求職活動が長期化していることを示しています。求職者は単に就職先を探すのではなく、賃金水準や働き方、将来性まで含めて比較検討する傾向を強めており、企業側にはより丁寧な情報提供が求められる局面に入っています。

正社員の有効求人倍率は1.01倍となり、前年同月から0.04ポイント低下しました。正社員求人は依然として求職者をわずかに上回っていますが、倍率は低下傾向にあり、正社員採用においてもミスマッチが生じやすい状況が続いています。中小企業の採用担当者にとって重要なのは、この1.15倍という全体の有効求人倍率と、正社員の1.01倍という数字の差を正しく理解することです。非正規雇用やパート求人を含めた全体では求人が多く見えても、正社員に限ると採用環境は決して余裕があるわけではありません。

産業別に見ると、医療・福祉や公務・その他の分野では新規求人が増加している一方、建設業やサービス業、生活関連サービス業などでは減少が目立ちます。これは、業界ごとに景況感や人材ニーズが大きく異なっていることを示しています。中小企業の採用担当者は、宮城県全体の平均的な有効求人倍率だけを見るのではなく、自社が属する産業や職種別の求人倍率にも目を向ける必要があります。同じ1.15倍という数字の裏側には、採用難が続く職種と、比較的応募が集まりやすい職種が混在しているのが実情です。

また、就職件数は1,619件で前年同月比13.5%減少しており、採用が決定するまでに時間がかかっている状況が続いています。これは、企業側の選考が慎重になっているだけでなく、求職者側も複数の企業を比較しながら応募していることが背景にあります。中小企業の採用担当者にとっては、選考スピードの遅れがそのまま採用機会の損失につながるリスクが高まっていると言えるでしょう。

有効求人倍率1.15倍という数字から中小企業が学ぶべき最大のポイントは、「採用市場は依然として企業にとって厳しい」という現実です。倍率が上昇したからといって、待っていれば人が集まる状況ではありません。むしろ、求職者は企業を選ぶ立場にあり、仕事内容が不明確であったり、将来像が見えにくい求人は敬遠されがちです。採用活動では、求人票や採用ページを通じて、入社後の業務内容や職場環境、成長のイメージを具体的に伝えることが欠かせません。

賃金や休日といった条件面で大企業と同じ土俵に立つことが難しい中小企業であっても、仕事のやりがいや裁量の大きさ、地域に根差した安定性といった強みを丁寧に伝えることで、共感を得られる可能性は十分にあります。有効求人倍率はあくまで環境を示す指標に過ぎませんが、その背景を読み解き、自社の採用活動に反映させることで、厳しい採用市場の中でも着実に成果を上げることが可能になります。

令和7年11月の宮城県の有効求人倍率1.15倍は、採用環境が一時的に改善したように見えつつも、構造的な人手不足と企業選別の時代が続いていることを示しています。中小企業の採用担当者がこの数字を正しく理解し、採用活動の質を高めることが、今後の人材確保の成否を分ける重要な鍵となるでしょう。

この記事の要点

  • 令和7年11月の宮城県の有効求人倍率は1.15倍で前月から上昇
  • 有効求人数は増加し有効求職者数は減少した
  • 求人の基調は緩やかな減少傾向で楽観はできない
  • 正社員有効求人倍率は1.01倍で採用余力は大きくない
  • 業種や職種によって採用環境に大きな差がある
  • 中小企業は情報発信と選考スピードの改善が重要

⇒ 詳しくは宮城労働局のWEBサイトへ

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