2026年2月26日
労務・人事ニュース
令和8年1月の北関東で有効求人倍率に差が出る中でも採用が進まない理由
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景気ウォッチャー調査(令和8年1月調査)― 北関東(先行き)―(内閣府)
この記事の概要
本記事では、令和8年1月に実施された北関東地域の景気ウォッチャー調査の先行き判断を基に、今後数か月の消費動向や企業活動、雇用環境の見通しを整理します。春先の需要回復への期待と、物価高や人件費上昇による慎重姿勢が混在する中で、求人や有効求人倍率の動きから、企業の採用担当者が直面する現実と今後の判断材料を分かりやすく解説します。
令和8年1月時点の北関東では、天候の回復や年度替わりを背景に、やや前向きな見通しを示す業種が見られます。酒類を扱う一般小売では、気温が上がれば飲料需要が動き出すとされ、春先に向けて売上が持ち直すとの期待が語られています。
コンビニでは、インバウンドの影響は限定的としながらも、現状の好調を維持できるとの見方があり、来客動向は大きく崩れないと判断されています。一方で、値上げの影響が家計全体の節約志向を強め、買上金額が伸び悩んでいるとの声もあります。
乗用車販売では、受注残が増加しており、決算期に向けた2月から3月は繁忙期になると見込まれています。経済や政治が安定局面に入れば、消費マインドの改善につながるとの期待も示されています。
住関連分野では、衆議院選挙後に食料品の消費税に関する公約が実行されれば、消費全体が上向くとの期待が語られています。ホームセンターなどでは食品以外の商品にも波及効果が及ぶ可能性があると見られています。
飲食分野では、寒波や選挙が一段落すれば人流が回復し、宴会や外食の機会が増えるとの声があります。例年、春にかけて観光客が増えることから、現状よりやや良くなると見る事業者も少なくありません。
都市型ホテルでは、宿泊需要は堅調で、12月以降は宴会件数も増加しています。ビジネス客中心でありながら、インバウンドの引き合いも増えており、コロナ禍前の兆しが見え始めているとの認識が示されています。
一方、百貨店やスーパーでは慎重な見方が続いています。物価高の影響で消費は生活必需品に集中し、新生活需要期に入っても消費行動は控えめになるとの判断が多く見られます。割引やポイントを活用する堅実な購買姿勢が定着しています。
家電量販店では、季節家電など一時的な需要はあるものの、全体として来客数の減少や販売量の伸び悩みが懸念されています。物価上昇により、消費者の節約志向が一段と強まっている状況です。
観光分野では、円安是正や税負担軽減などの政策が進めば上向く可能性があるものの、現状では先行きに対する不安も根強くあります。テーマパークやレジャー分野では、土産品が500円から600円程度の低価格帯に集中するなど、支出抑制が顕著です。
製造業では、一般機械器具や電気機械器具で新規案件獲得への期待が見られますが、食料品製造業などでは回復要因が見当たらず、低調な推移が続くとされています。輸送用機械器具では受注量の変動が激しく、先行きが読みにくい状況です。
建設業や不動産業では、公共工事の発注減少や金利上昇の影響を受け、先行きに悲観的な見方が目立ちます。価格転嫁が進んでも、人件費上昇が利益を圧迫するとの声が上がっています。
雇用環境を見ると、医療や福祉分野では新規求人数が増加傾向にある一方、建設や製造、卸小売業では増減を繰り返しています。人材派遣会社からは、大手企業は賃上げ対応が可能でも、地方の中小企業では難しく、採用格差が広がっているとの指摘があります。
有効求人倍率は分野によって差があり、求人自体は存在するものの、賃金や労働条件が合わず採用に結び付かないケースが増えています。最低賃金引上げを控え、人件費負担への懸念から採用に慎重になる企業も見られます。
令和8年1月時点の北関東では、春先需要への期待と、物価高や人件費上昇、人口減少といった構造的課題が同時に存在しています。有効求人倍率の数字だけでは把握できない採用の難しさが続く中で、企業の採用担当者には、条件面だけでなく業務内容や安定性を含めた現実的な求人設計が求められています。
この記事の要点
- 春先の需要回復に期待する業種が一部で見られる
- 物価高により消費は生活必需品中心にとどまっている
- 製造業は分野ごとに先行き判断が大きく分かれている
- 医療福祉では求人増加も他業種では採用が不安定
- 有効求人倍率が示す以上に採用の難しさが続いている
⇒ 詳しくは総務省のWEBサイトへ


