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2026年3月3日

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令和8年2月公表、3年間で339点の小麦を分析しDON基準値超過ゼロ

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国産麦類のかび毒の含有実態調査(令和4年度~令和6年度)の結果について(農水省)

この記事の概要

令和8年2月13日に公表された国産麦類のかび毒調査結果によると、令和4年度から令和6年度に生産された小麦と大麦に含まれるデオキシニバレノールおよびニバレノールの濃度は、過去の調査と同程度の水準で推移していた。食品衛生法に基づく基準値1.0mg/kgを超える小麦は確認されず、継続的な監視と予防対策の重要性が改めて示された。


令和8年2月13日、国産の小麦および大麦に含まれるかび毒の最新調査結果が取りまとめられた。対象となったのは令和4年度から令和6年度までに生産された麦であり、10種類のかび毒について分析が実施された。特に注目されたのは、デオキシニバレノールとニバレノールの2成分である。

この調査は、赤かび病の発生状況や気象条件が毎年大きく変動することを踏まえ、平成14年度から継続して行われてきたものである。科学的根拠に基づく長期的なデータの蓄積により、年ごとの傾向を客観的に評価できる体制が整えられている点が特徴といえる。

令和4年度および令和5年度には小麦各120点、令和6年度は119点が検査対象となった。大麦は各年度100点ずつ分析されている。試料は各都道府県の収穫量に応じて配分され、乾燥調製施設など出荷段階で採取された玄麦が用いられた。

小麦に含まれるデオキシニバレノールの中央値は、令和4年度が0.037mg/kg、令和5年度が0.033mg/kg、令和6年度が0.038mg/kgであった。最大値は令和6年度の0.98mg/kgであるが、食品衛生法に基づく基準値である1.0mg/kgを超えた試料は確認されなかった。

平均値も過去の変動範囲内に収まっている。平成14年度から令和3年度までの中央値は0.005から0.048mg/kg、平均値は0.014から0.19mg/kgの範囲で推移しており、今回の結果はこれらと同程度の水準に位置づけられる。

ニバレノールについても同様の傾向が見られた。小麦の中央値は令和4年度0.016mg/kg、令和5年度0.015mg/kg、令和6年度0.023mg/kgであり、最大値は令和6年度の0.58mg/kgである。過去データと比較しても大きな乖離は確認されなかった。

一方で令和4年度と令和6年度は、全国的に赤かび病の発生面積が多かった年とされる。特に令和6年度は、平成14年度以降で最も発生面積が広かった。それでも基準値超過がなかった点は、生産現場での予防および低減対策が機能していることを示す材料となる。

大麦について見ると、デオキシニバレノールの最大値は令和6年度に2.4mg/kgを記録したが、中央値は0.044mg/kgであり、長期的な変動の範囲内に収まっている。ニバレノールでは令和6年度に最大5.1mg/kgが検出されたものの、中央値は0.083mg/kgであった。

これらの数値は、気象条件の影響を強く受けるかび毒の特性を踏まえると、特異な上昇とは評価されていない。継続的な監視のもとで得られたデータは、食品安全対策の信頼性を支える重要な根拠となる。

今後も含有実態調査は継続される予定である。あわせて、汚染の予防と低減を目的とした指針に基づく取り組みの普及が進められる。科学的データを蓄積し、それを現場対策に反映させる循環を維持することが、国産麦類の安全確保に直結する。

長年にわたるサーベイランスの結果は、単年度の数値だけでは判断できない全体像を示している。生産環境が厳しい年であっても基準値を超えなかった事実は、データに裏付けられた取り組みの成果といえる。消費者にとっても、生産者にとっても、透明性の高い情報公開は信頼の基盤となる。

この記事の要点

  • 令和4年度から令和6年度の国産小麦と大麦を対象に10種類のかび毒を調査
  • 小麦のDONは最大0.98mg/kgで基準値1.0mg/kg超過なし
  • 中央値と平均値は平成14年度から令和3年度までの水準と同程度
  • 令和6年度は赤かび病発生面積が平成14年度以降で最多
  • 今後も調査継続と予防低減対策の普及を実施予定

⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ

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