2026年6月29日
補助金・助成金, 労務・人事ニュース
2026年7月申請開始の群馬県伊勢崎市GX補助金 賃上げ率6%以上で最大4,000,000円を支援
令和8年 伊勢崎市 中小企業GX推進事業費補助金
群馬県伊勢崎市は、市内事業者のエネルギー価格高騰への対応と持続的な事業運営を支援するため、「令和8年度中小企業GX推進事業費補助金」の実施内容を公表しました。この制度は、設備投資を通じて省エネルギー化や生産性向上を進めるとともに、従業員の賃上げ環境づくりを後押しすることを目的とした取り組みです。
近年、原材料費やエネルギー価格の上昇が続く中、多くの事業者が経営コストの増加という課題に直面しています。その一方で、人材確保や定着に向けた賃上げへの対応も求められており、企業経営には省エネルギー投資と労働環境改善の両立が重要となっています。今回の補助金は、こうした状況を踏まえ、経済と環境の好循環を目指す経営への転換を支援する制度として設けられました。
対象となるのは、市内に事業所を有し事業活動を行う中小企業者や個人事業主です。市税を滞納していないことが条件となるほか、農業、林業、漁業に該当する事業者は対象外となります。また、政治活動や宗教活動を主な目的とする団体、風俗営業に関係する事業者なども対象には含まれていません。
対象事業者には法人だけでなく、学校法人や社会福祉法人、医療法人、NPO法人なども含まれます。一方で、大規模法人の支配を受ける一定の法人については対象外となります。なお、市が過去に実施した省エネ機器等導入支援補助金や令和6年度、令和7年度の同補助金を利用した事業者についても、今回の制度を利用することが可能です。
補助率と補助上限額は、事業者が従業員に対して表明する賃上げ率によって異なります。賃上げ表明を行わない場合は補助率が3分の1以内となり、補助上限額は1,000,000円です。賃上げ率が2%以上4%未満の場合は補助率が3分の2以内となり、補助上限額は2,000,000円となります。
さらに、賃上げ率が4%以上6%未満の場合は補助上限額が3,000,000円に引き上げられます。賃上げ率が6%以上の場合には最も高い支援区分となり、補助率3分の2以内、補助上限額4,000,000円が適用されます。設備投資と賃上げを組み合わせることで、より大きな支援を受けられる仕組みとなっています。
賃上げ率は、直近の確定申告書に記載された給与支払総額を基準として算出します。今期または次期事業年度における給与総額の見込み額との比較によって増加率を求め、その数値を賃上げ率として表明する流れです。なお、福利厚生費や法定福利費、退職金などは賃上げ額には含まれません。
対象設備には、省エネルギー性能の高い空調設備や照明設備、給湯設備、冷凍冷蔵設備、変圧器、ボイラー設備、産業用モータなどが含まれています。これらはグリーン購入法の基準に適合する設備や、トップランナー基準を達成した設備など、一定の省エネ性能を満たすことが条件です。
太陽光発電設備や蓄電設備も補助対象となっています。ただし、事前に「群馬県環境GS認定制度」の登録と認定を受けていることが必要です。太陽光発電設備については未使用品であることに加え、発電出力が10kW以上50kW未満で、市内事業所の屋根に設置するものが対象となります。発電した電力は原則として自家消費することが求められています。
蓄電設備については未使用品であり、蓄電容量が2キロワットアワー以上の据置型設備が対象です。また、生産設備では指定された工作機械やプレス機械、印刷機械などが対象となるほか、自動車運送事業者が使用する一定の省エネ性能を満たした事業用車両も対象設備に含まれています。
補助対象経費は税抜きで100,000円を超える必要があります。設備導入に必要な付属備品の購入費や既存設備の撤去処分費なども対象となりますが、消耗品や消費税、公租公課などは対象外です。また、国や県、市の他の補助制度の対象となる経費との重複利用は認められていません。
申請受付期間は令和8年7月27日から10月30日までとなっています。ただし、予算額に達した時点で受付は終了します。補助事業は交付決定後に着手する必要があり、令和9年1月31日までに設備の導入と支払いを完了しなければなりません。
電話による事前相談は令和8年6月8日から開始されます。補助金の活用を検討している事業者は、対象設備や申請条件を事前に確認しながら準備を進めることが重要です。なお、申請に必要となる各種様式については現在準備中とされており、今後の公開が予定されています。
エネルギーコストの削減と賃上げ環境の整備を同時に進める今回の制度は、市内事業者にとって設備更新や経営改善を検討する機会の一つとなりそうです。省エネルギー投資を通じた競争力向上と持続可能な事業運営への取り組みが今後さらに注目されることになりそうです。
⇒ 詳しくは伊勢崎市のWEBサイトへ


