2026年7月23日
労務・人事ニュース
2026年5月の米流通最新動向 集荷数量267.1万玄米トン、民間在庫223万玄米トンで前年を大幅上回る
令和8年5月の米穀流通の動向(集荷、販売、民間在庫)(農水省)
2026年6月30日、2026年5月時点における米穀流通の動向が公表されました。今回の取りまとめでは、2025年産米の集荷や販売状況、民間在庫の推移に加え、米穀販売事業者における販売数量と販売価格の動向が示されました。米の需給や流通状況を把握するための基礎資料として、生産や流通に携わる関係者の経営判断や販売戦略にも活用される内容となっています。
2026年5月末時点における2025年産米の集荷数量は267.1万玄米トンとなり、前年同月と比べて25.4万玄米トン増加しました。契約数量は247.4万玄米トンで前年同月より7.6万玄米トン増えた一方、販売数量は132.2万玄米トンとなり、前年同月より27.2万玄米トン減少しました。集荷や契約は前年を上回る水準となったものの、販売数量は前年を下回る結果となっています。
民間在庫については、2026年5月末時点で全国の出荷・販売段階を合わせた在庫量が223万玄米トンとなり、前年同月と比べて74万玄米トン増加しました。このうち出荷段階の在庫は165万玄米トンで前年同月より57万玄米トン増え、販売段階の在庫は57万玄米トンとなり、前年同月を18万玄米トン上回りました。流通全体で前年より在庫量が増加している状況が確認されています。
あわせて公表された米穀販売事業者の販売動向では、政府備蓄米を含めた精米の販売数量と販売価格を指数化した結果が示されました。2026年5月の販売数量は前年同月比88.0%となり、小売事業者向けは85.0%、中食・外食事業者向けは92.0%となりました。販売数量はいずれも前年同月を下回る結果となっています。
一方、販売価格では前年同月を上回る動きがみられました。小売事業者向けの販売価格は前年同月比101.0%となり、ほぼ前年並みの水準となりました。また、中食・外食事業者向けは前年同月比119.6%となり、小売向けを上回る伸びを示しています。販売先によって価格動向に違いがみられる結果となりました。
今回の調査は、出荷・販売業者や関係団体などから報告された内容を集計したもので、米の流通状況や需給動向を継続的に把握することを目的としています。2014年3月からは、よりきめ細かな需給や価格、販売進捗、在庫情報などを定期的に公表しており、生産者や流通事業者が需要に応じた生産や販売計画を立てる際の参考資料として活用されています。
また、2018年産米から実施された米政策の見直しでは、生産者や集荷業者などが主体的な経営判断や販売戦略に基づき、需要に応じた米づくりを進められる環境整備が進められてきました。その取り組みの一環として、流通や在庫、価格などの情報が継続的に公表されており、今回のデータもその最新の状況を示す内容となっています。
2026年5月時点では、集荷数量や契約数量、民間在庫量が前年を上回る一方で、販売数量は前年を下回りました。また、販売価格は販売先によって異なる動きを示しており、米穀流通を取り巻く状況を把握する上で重要な指標となっています。今後もこうした定期的な統計の公表を通じて、米の需給や流通の実態が継続的に把握されることになります。
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ


