2026年4月11日
労務・人事ニュース
2026年2月実施 第112回保健師国家試験87.1%・第109回助産師国家試験99.7%・第115回看護師国家試験88.3%合格率から見る医療人材動向
第112回保健師国家試験、第109回助産師国家試験及び第115回看護師国家試験の合格発表(厚労省)
2026年2月12日から15日にかけて実施された保健師、助産師、看護師の各国家試験について、3月に合格発表が行われ、受験状況や合格率の詳細が明らかになった。医療現場を支える専門職の養成状況を示す重要な指標として、今回の結果が注目されていた。
保健師国家試験では、出願者7,527人に対し受験者は7,467人となり、そのうち6,502人が合格した。合格率は87.1%で、一定の水準を維持する結果となった。新卒者に限ると受験者7,109人のうち6,392人が合格し、合格率は89.9%と全体を上回る水準を示していた。
助産師国家試験では、出願者2,057人のうち2,046人が受験し、2,040人が合格した。合格率は99.7%と極めて高い結果となり、新卒者についても2,018人中2,014人が合格し、99.8%に達していた。専門性の高い分野において、安定した教育成果が反映された形となっていた。
看護師国家試験では、出願者60,311人に対し受験者は59,614人、そのうち52,666人が合格した。合格率は88.3%であり、医療現場の中核を担う人材が多数輩出された。新卒者では54,036人が受験し50,862人が合格、合格率は94.1%と高い水準を示していた。
合格基準については、保健師試験では総得点145点中87点以上、助産師試験では144点中87点以上が求められていた。看護師試験では必修問題と一般問題・状況設定問題の双方で基準を満たす必要があり、必修問題で50点中40点以上、一般問題と状況設定問題の合計で249点中166点以上とされていた。
また、一部の試験問題については採点除外などの措置が取られており、適正な評価が行われるよう配慮されていた。こうした対応は試験の公平性と信頼性を確保する観点から重要とされており、受験者に対する公正な評価体制の維持につながっていた。
今回の結果からは、医療人材の安定的な確保に向けた教育体制が一定の成果を上げていることがうかがえる。一方で、医療現場を取り巻く環境は高度化・多様化しており、専門職に求められる知識や技能も変化し続けている。
国家試験は、その時点で求められる基礎的能力を測る重要な役割を担っており、今後も社会のニーズに応じた見直しが求められるとみられている。引き続き、質の高い人材育成と現場での実践力の向上が課題となる中、試験制度の運用と教育の連携が重要性を増している。
⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ


