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2026年4月27日

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2026年4月発表で注目の国際規格ISO 23792-1:2026とISO 23792-2:2026が示す自動運転の新基準

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日本発の「システムと人間のドライバー間の運転交代を前提とした自動車専用道路での自動運転システム」に関する国際規格が発行されました(経産省)

経済産業省は2026年4月3日、自動車専用道路における自動運転システムに関する新たな国際規格として、「ISO 23792-1:2026」と「ISO 23792-2:2026」が発行されたと発表した。今回の規格は日本が主導して開発されたもので、安全で円滑な交通社会の実現に向けた重要な基盤となる。

自動運転技術は、交通事故の削減や移動の効率化に資する技術として世界的に導入が進められている。特に高速道路では、脇見運転や漫然運転といったヒューマンエラーが事故の主因とされており、渋滞時には時速50キロ以下の状況で発生する事故が全体の約半数を占めているとされる。

こうした課題を背景に、日本ではレベル3の自動運転システムが先行して実用化されてきた。このシステムは、一定条件下において人に代わり車両が運転操作を担うもので、特に渋滞時の自動車専用道路での活用が想定されている。

一方で、これまで自動運転システムはメーカーごとに仕様や機能が異なり、性能を評価するための試験方法も統一されていなかった。その結果、市場への普及が進みにくい状況が続いていたことから、国際的な共通基準の整備が求められていた。

今回発行された規格は、「システムと人間のドライバーが運転を交代すること」を前提とした仕組みを対象としている。システムが正常に作動している状況では、ドライバーはハンドル操作や前方注視から解放されることが可能となる一方、必要に応じて速やかに運転を引き継ぐことが求められる。

「ISO 23792-1:2026」では、こうした自動運転システムの基本的な構造や状態の定義、運転シナリオへの対応の考え方が整理されている。単一車線内での自動走行に関する要件や、その機能を検証するための試験方法も規定されており、システムの共通理解を支える内容となっている。

続く「ISO 23792-2:2026」では、より高度な機能である車線変更に焦点が当てられている。車線変更では周囲の交通状況を同時に把握しながら適切な制御を行う必要があり、隣接車線の前後の空間認識や安全な移動の判断が重要となる。この規格では、車線変更を自動で実施するための条件や、その動作を確認する試験手法が具体的に定められている。

これら2つの規格は、2026年3月19日と3月27日にそれぞれ国際規格として正式に発行された。国際標準としての位置付けを得たことで、各国における技術開発や制度整備においても共通の基盤として活用されることが期待されている。

今回の規格整備により、自動運転システムの仕様や評価方法が統一されることで、安全性能を備えた車両の普及が進むと見込まれている。これにより、交通事故の減少だけでなく、渋滞の緩和や物流の効率化といった社会的な効果も期待される。

今後は、こうした国際規格を活用しながら、各国が連携して自動運転技術の実用化を進めていくことが重要となる。安全性と利便性を両立した交通社会の実現に向け、標準化の役割はさらに大きくなる見通しだ。

⇒ 詳しくは経済産業省のWEBサイトへ

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