2026年5月4日
補助金・助成金, 労務・人事ニュース
滋賀県が事業承継に最大500,000円補助、申請は2026年5月11日まで
令和8年 滋賀県 事業承継・成長促進補助金
滋賀県では、地域企業の持続的な成長と円滑な世代交代を後押しするため、「事業承継・成長促進補助金」の募集を開始した。2026年4月3日に公表された本制度は、事業承継を単なる引き継ぎにとどめず、経営革新や人材育成の機会と捉えた取り組みを支援する点に特徴がある。後継者不足が全国的な課題となる中で、承継前後のタイミングにおける戦略的な投資を促す施策として注目されている。
募集は複数回に分けて実施されており、第1回は2026年4月13日から5月11日まで、第2回は6月15日から7月13日まで、第3回は8月10日から9月14日まで、第4回は10月13日から11月16日までと設定されている。いずれも予算上限に達した場合は期間内であっても締め切られる可能性があるため、早期の準備と申請が重要となる。
補助対象となるのは、県内に所在する中小企業者および小規模事業者であり、3年以内に事業承継を予定している経営者や後継者、または承継後1年以内の経営者が対象となる。さらに、後継者不在企業の引き継ぎを目的として、支援機関のマッチング制度を活用している個人も対象に含まれる。こうした対象範囲の広さは、事業承継の多様な形態に対応する制度設計といえる。
補助内容は大きく2つの方向性に分かれており、1つは事業承継を契機とした新たな製品開発やサービス展開などの経営革新に関する取り組み、もう1つは後継者や従業員のスキル向上を目的とした人材育成に関する取り組みである。これにより、単なる経営権の移行だけでなく、企業価値の向上や競争力強化を同時に実現することが期待されている。
補助率は対象経費の3分の2以内とされ、上限額は500,000円に設定されている。中小企業にとっては比較的活用しやすい規模でありながら、経営革新や人材投資といった中長期的な成長に資する支出を後押しする内容となっている。特に承継期は資金繰りや投資判断が難しい局面でもあるため、こうした補助制度の活用は実務上の大きな支えとなる。
申請にあたっては、滋賀県事業承継ネットワークに参加する商工会や金融機関などの支援機関と連携し、事業計画を策定することが必須要件とされている。加えて、当該機関からの意見書の提出も求められるため、事前相談が実質的に不可欠となる。これは、事業の実現性や継続性を第三者の視点から確認することで、制度の信頼性を担保する仕組みといえる。
提出書類には、事業計画書や資金計画、決算書類などに加え、企業概要や税務関連書類などが含まれ、一定の準備期間が必要となる。審査では、事業承継の具体性や成長戦略の妥当性、地域経済への波及効果などが総合的に評価されると考えられる。特に、経営革新の内容や人材育成の具体性が採択の重要な判断材料となる可能性が高い。
本制度は、後継者不足という構造的課題に対応しつつ、企業の成長機会を創出する点で意義が大きい。事業承継を単なる引き継ぎではなく、新たな価値創出の起点と位置付けることで、地域経済の持続性を高める狙いがある。対象となる事業者にとっては、外部支援機関との連携を通じて事業計画を磨き上げる機会でもあり、実務的にも有益な制度といえる。
補助金や助成金は年度ごとに募集内容が見直される場合があります。申請を検討している方は、最新の情報や受付状況について、募集のウェブページや実施機関に確認することを推奨いたします。また、募集が終了している場合もあるため実施機関にご確認ください。
⇒ 詳しくは滋賀県のWEBサイトへ


