2026年6月8日
労務・人事ニュース
2026年3月の毎月勤労統計、常用雇用指数105.6で1.1%増となり安定した雇用拡大続く
毎月勤労統計調査 2026(令和8)年3月分結果確報 常用雇用指数(厚労省)
厚生労働省が公表した2026年3月分の毎月勤労統計調査確報によると、事業所規模5人以上の常用雇用指数は105.6となり、前年同月比で1.1%上昇しました。2025年3月は1.7%増だったため伸び率はやや縮小したものの、雇用全体では増加傾向が維持されています。2026年1月は1.2%増、2月は1.3%増となっており、安定した雇用拡大が続いている状況です。
一般労働者の常用雇用指数は104.5で、前年同月比0.7%増となりました。2025年3月は0.8%増だったため、ほぼ同水準の伸びを維持しています。一方で、パートタイム労働者は107.9となり、前年同月比2.2%増となりました。一般労働者を上回る伸び率となっており、短時間勤務を含む多様な働き方の広がりが統計に反映されています。
事業所規模30人以上では、常用雇用指数が101.7となり、前年同月比0.8%増でした。2025年3月も0.9%増となっており、大規模事業所でも安定した雇用水準が続いています。2026年に入ってからも1月、2月、3月のすべてで0.8%増となり、一定の雇用維持が確認されました。
製造業では、常用雇用指数が前年同月比0.3%増となりました。2025年3月は0.1%減でしたが、2026年3月はプラスに転じています。2025年後半からは0.1%から0.3%程度の小幅な増減が続いており、雇用環境は比較的安定して推移しました。
卸売業・小売業では、常用雇用指数が前年同月比0.3%増となりました。2025年3月は1.6%増だったため、伸び率は縮小しています。ただ、2026年1月は0.4%増、2月は0.5%増となっており、緩やかな増加基調は維持されています。消費関連産業を中心に、一定の人材需要が続いている状況です。
医療・福祉では、常用雇用指数が前年同月比1.7%増となりました。2025年3月も1.8%増となっており、高い伸び率を維持しています。2022年には2.6%増を記録し、その後も継続してプラス圏を維持していることから、人材需要の強さがうかがえます。
パートタイム労働者の常用雇用指数は、2025年を通じて高い伸びが続きました。2025年2月は4.0%増、3月は3.5%増となっていましたが、2026年3月は2.2%増となっています。伸び率はやや落ち着いたものの、依然として一般労働者を上回る増加幅となりました。
一般労働者については、2025年を通じて0.7%から1.1%程度の安定した伸びが続いていました。2026年3月は0.7%増となり、雇用の増加傾向を維持しています。企業による採用継続や人材不足への対応が、常用雇用指数にも反映された形です。
2022年からの推移をみると、調査産業計の常用雇用指数は2022年が0.8%増、2023年が1.9%増、2024年が1.2%増、2025年が1.5%増となっています。2026年3月も1.1%増となり、長期的にみても雇用者数の増加傾向が継続している状況です。
事業所規模30人以上の一般労働者は、2026年3月に0.8%増となりました。2025年後半から同程度の伸びが続いており、大規模事業所では雇用の安定感がみられます。一方でパートタイム労働者は2.2%増となり、柔軟な働き方を前提とした採用の広がりが続いています。
今回の統計では、一般労働者、パートタイム労働者ともに常用雇用指数が前年を上回りました。特に医療・福祉分野では高い伸びが継続しており、人材需要の強さが際立っています。幅広い業種で雇用の増加基調が維持される中、多様な就業形態への対応が進んでいることが数字から読み取れます。
⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ


