2026年7月19日
労務・人事ニュース
2025年医科診療の最新統計で入院1日当たり4,333.1点、入院外1,032.6点となった診療実態
令和7(2025)年社会医療診療行為別統計の概況〔医科診療〕(厚労省)
厚生労働省は、2025年8月審査分を基にまとめた医科診療の診療行為の状況を公表しました。今回の結果では、入院や入院外における1件当たり点数や1日当たり点数のほか、診療行為ごとの構成割合、一般医療と後期医療の違い、病院と診療所の比較などが示され、医療提供の実態を把握するための基礎資料となっています。
医科の入院では、1件当たり点数は62,185.1点となり、前年より1,156.9点増加して1.9%の伸びとなりました。1日当たり点数は4,333.1点で、前年より113.2点増え、2.7%上昇しています。一方で、1件当たり日数は14.35日となり、前年より0.11日短くなりました。
入院における診療行為別の1日当たり点数をみると、「入院料等」が1,433.4点で構成割合33.1%と最も高くなりました。次いで「診断群分類による包括評価等」が1,292.3点で29.8%、「手術」が847.7点で19.6%となり、この3項目が大きな割合を占めています。リハビリテーションは247.2点、麻酔は100.4点、注射は92.4点となりました。
入院外では、1件当たり点数が1,520.5点となり、前年より42.1点増えて2.8%上昇しました。1日当たり点数は1,032.6点で、前年より36.0点増加し、3.6%の伸びとなっています。1件当たり日数は1.47日となり、前年より0.01日短くなりました。
入院外の診療行為別では、「検査」が191.6点で構成割合18.6%となり最も高い割合を占めました。続いて「注射」が157.3点で15.2%、「初・再診」が126.6点で12.3%となっています。このほか、「投薬」は102.0点、「医学管理等」は96.2点、「在宅医療」は91.6点となり、それぞれ一定の割合を占める結果となりました。
一般医療と後期医療を比較すると、入院の1件当たり点数は一般医療が59,862.7点、後期医療が64,127.2点となりました。1日当たり点数は一般医療が5,174.4点、後期医療が3,845.1点となっており、年齢階級別では0~14歳が7,464.6点で最も高く、75歳以上は3,882.6点となっています。また、1件当たり日数は一般医療が11.57日、後期医療は16.68日でした。
入院外では、一般医療の1件当たり点数が1,372.4点、後期医療が1,868.3点となりました。1日当たり点数は一般医療が981.3点、後期医療は1,135.1点となり、年齢階級別では65~74歳が1,177.8点で最も高く、75歳以上は1,119.0点、0~14歳は643.9点となっています。1件当たり日数は一般医療が1.40日、後期医療は1.65日でした。
病院と診療所を比較した結果では、入院の1件当たり点数は病院が63,829.9点、診療所は23,630.4点となりました。1日当たり点数は病院が4,360.6点、診療所は3,093.6点となっています。病院の種類別では、特定機能病院が9,502.8点で最も高く、精神科病院は1,507.2点となりました。また、1件当たり日数は病院が14.64日、診療所は7.64日となっています。
入院外では、病院の1件当たり点数が2,932.2点、診療所が1,107.1点となりました。1日当たり点数は病院が1,971.3点、診療所は754.2点となり、病院の種類別では特定機能病院が3,994.1点で最も高く、精神科病院は849.0点となっています。1件当たり日数は病院が1.49日、診療所は1.47日となりました。
さらに、DPC/PDPSに係る明細書の入院では、1件当たり点数が71,745.5点となり、前年より1.7%増加しました。一方、DPC/PDPSに係る明細書以外は53,108.6点で、こちらも前年より1.7%増えています。1日当たり点数はDPC/PDPSに係る明細書が7,745.8点、DPC/PDPSに係る明細書以外は2,768.6点となり、1件当たり日数はそれぞれ9.26日と19.18日でした。
今回公表された結果では、入院、入院外ともに前年を上回る点数となった項目が多く確認されました。一方で、1件当たり日数は入院、入院外ともに前年から短縮する傾向がみられています。診療行為ごとの構成割合や医療区分、医療機関の種類による違いも明らかとなり、医療提供の現状を把握するための重要な資料となっています。
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