2026年7月28日
労務・人事ニュース
7月の夏休み前に確認したい、18歳未満のスマートフォン利用とこどものSNS被害を防ぐ家庭の安全対策
夏休みは危険がいっぱい!?こどもの被害・非行を防ぐために(政府広報オンライン)
7月は、こどもの被害や非行を防ぐ取り組みを社会全体で強める期間とされています。夏休みは、学校生活では得にくい体験ができる一方で、生活リズムが乱れやすく、思わぬ危険に近づく時期でもあります。
こどもたちが夜遅くまで外出したり、友人関係の広がりの中で飲酒や喫煙に誘われたりすることは、非行の入り口になるおそれがあります。さらに、深夜の外出は暴行や恐喝、性犯罪などの被害に巻き込まれる危険も高めます。
近年は、スマートフォンやSNSの利用が日常化し、こどもを取り巻く環境は大きく変わりました。便利な情報や交流の場が広がる一方で、使い方を誤ると、見知らぬ相手に個人情報を知られたり、犯罪被害につながったりする可能性があります。
特に注意が必要なのが、SNSをきっかけにした性被害です。面識のない相手から言葉巧みに誘導され、下着姿や裸の画像を送らされる被害は高い水準で推移しています。被害に遭う小学生が増えている点も見過ごせません。
こうした被害では、相手が年齢や性別を偽って近づくことがあります。こどもは相手を信用してしまい、画像を送ったあとで脅されたり、第三者に拡散されたりする場合があります。一度広がった画像を完全に回収することは極めて困難です。
インターネット上には、暴力的な表現やアダルト画像など、こどもの成長に悪影響を及ぼす情報も少なくありません。掲示板やSNS、メッセージ機能を通じて、本人が気づかないうちに氏名、学校、住所、行動範囲などが相手に伝わることもあります。
保護者には、こどもの発達段階に応じて利用環境を整えることが求められます。18歳未満がスマートフォンを利用する場合、有害情報へのアクセスを制限するフィルタリングの説明や設定を受けられる仕組みがあります。
フィルタリングは、年齢や利用目的に応じて強度を調整できる場合があります。必要なサイトやSNSを個別に設定できる機能もあるため、単に禁止するのではなく、安全を確保しながら利用の幅を考えることが大切です。
あわせて、保護者が利用時間、アクセス履歴、課金の上限などを把握できる管理機能も活用できます。ただし、こどものプライバシーへの配慮は欠かせません。監視ではなく、安全に使うための支えとして説明する姿勢が重要になります。
家庭内のルールづくりも、夏休み前後に見直したい対策の1つです。利用する時間帯、使う場所、投稿してよい内容、知らない相手への対応などを、保護者が一方的に決めるのではなく、こどもと話し合って決める必要があります。
ルールは一度作れば終わりではありません。学年が上がり、交友関係や利用するサービスが変われば、必要な約束も変化します。こどもが納得して守れる内容に更新していくことが、実効性のある予防につながります。
深夜のはいかいも、非行や犯罪被害の危険を高める行動として注意が必要です。夜の繁華街や娯楽施設、コンビニエンスストア周辺などには、飲酒、喫煙、薬物などへの誘惑が潜むことがあります。
門限を決めることは有効ですが、帰りが遅いことを頭ごなしに叱るだけでは、問題の背景を見落とすおそれがあります。こどもの中には、家庭の中に自分の居場所がないと感じ、外に安心できる場所を求める場合もあります。
保護者や周囲の大人は、行動だけでなく心の状態にも目を向ける必要があります。家庭が安心して戻れる場所になっているか、悩みを話せる関係があるかを確認し、日頃から対話の機会を持つことが予防の土台になります。
薬物乱用への警戒も欠かせません。大麻や覚醒剤などは、心身に深刻な影響を与えるだけでなく、繰り返し使いたくなる依存を引き起こします。依存が進むと、自分の意志だけでやめることが難しくなります。
少年による大麻乱用は深刻な状況にあり、2023年には大麻乱用で検挙された少年が過去最多となりました。インターネットや友人、知人から誤った情報を受け取り、好奇心や場の雰囲気で手を出す例が後を絶ちません。
「大麻は他の薬物より安全」「少量なら依存しない」といった情報は危険です。大麻の不正な栽培、売買、所持は法律で厳しく規制されています。こどもが誤った認識を持たないよう、家庭で正しい知識を共有することが求められます。
薬物に誘われたときは、きっぱり断ることが基本です。断りにくい場合は、その場から離れることも大切な対処になります。こうした具体的な行動を事前に話し合っておけば、いざという場面で自分を守りやすくなります。
もし、こどもの様子に異変を感じた場合は、家庭だけで抱え込まないことが重要です。薬物、性被害、深夜はいかい、SNS上のトラブルはいずれも、早い段階で専門的な相談につなげることで被害の拡大を防ぎやすくなります。
夏休みは、こどもが新しい経験を重ねる大切な時間です。その一方で、自由な時間が増えるからこそ、大人の見守りと冷静な対話が欠かせません。家庭、学校、地域が連携し、こどもが危険を避けながら成長できる環境を整える必要があります。
7月の取り組みは、単なる注意喚起ではなく、こどもの安全を社会全体で考える機会です。スマートフォンの設定、家庭内の約束、夜間外出への対応、薬物への正しい理解を一つずつ確認することが、被害と非行を防ぐ現実的な一歩になります。
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