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2026年8月8日

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2026年11月からフェーズ2開始へ、医療AIや脳波技術を持つ5社が英国市場への参入戦略を構築

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「J-StarX UK HealthTech Launchpad」フェーズ1参加スタートアップ5社を採択(JETRO)

2026年7月17日、英国と欧州市場への進出を目指す国内のメドテック・ヘルステック分野のスタートアップを対象とした支援プログラムについて、フェーズ1に参加する5社が採択されました。医療制度や規制への理解から、現地での実証や社会実装までを2段階で支援する取組です。

今回のプログラムは、医療機器やデジタルヘルス分野で事業を展開する国内企業が、英国や欧州で市場参入を進める際に必要となる知識とネットワークを得ることを目的としています。規制、臨床、事業の各領域を横断して参入戦略を構築する点が特徴です。

英国のヘルスケア市場では、医療制度や承認手続、臨床現場のニーズ、事業化までの流れを総合的に理解する必要があります。そのため、単なる海外視察にとどまらず、製品設計や臨床エビデンス、知的財産、事業計画まで含めた支援が用意されました。

プログラムは2段階で進められます。フェーズ1では英国のヘルスケア市場を理解することに重点を置き、東京での開始プログラム、オンライン講義、個別メンタリング、英国への現地渡航を組み合わせて実施します。

参加企業は、英国の医療制度や関連規制、臨床現場が抱える課題、医療関連事業の環境について学びます。あわせて、現地の医療従事者や研究者、事業開発人材などとの接点をつくり、市場参入に必要な関係構築を進めます。

英国での支援では、ロンドンの病院キャンパスを拠点とする医療工学分野のイノベーション環境と連携します。公共医療の関係者、研究者、臨床医、事業人材とのネットワークを活用し、各社の製品やサービスに応じた実践的な支援を提供します。

フェーズ2は2026年11月から始まる予定です。フェーズ1に参加した5社の中から、追加の選考を通過した数社が対象となり、各社の開発段階や事業上の課題に応じた支援を受けます。

フェーズ2では、現地規制への適合を見据えた製品設計、事業計画の検証、臨床エビデンスの整理、知的財産戦略の策定などを進めます。共同研究や実証に向けた現地パートナーの開拓も支援対象です。

採択された5社の事業分野は、手術支援、てんかん発作の兆候検出、医療向けAI、運動機能の可視化、脳波を活用した機能回復支援と多岐にわたります。いずれも医療現場や健康支援に関わる技術を持つ企業です。

1社は、AIを活用した手術支援ソフトウェアを開発しています。外科医療の安全性向上を目指し、手術中の判断や確認を支援する医療機器として、日本国内だけでなく海外での事業展開も進めています。

別の1社は、ウェアラブル心電計と独自のAIを組み合わせ、てんかん発作の兆候を検出するシステムを開発しています。兆候を捉えた際に患者や介助者へ知らせることで、日常生活における安全確保を支援する仕組みです。

医療向けAIを手がける企業も採択されました。がん診断を補助するAI、診療記録を自動作成するAI、医療データを解析するサービスなどを開発し、医療従事者の業務負担軽減と医療の質向上を目指しています。

運動や健康づくりを支援する企業は、IoT機能を備えたヨガマットを開発しています。足底圧や重心、荷重バランスを可視化し、ヨガだけでなく、運動機能の評価や健康支援への活用を進めています。

脳波を用いた技術を開発する企業は、脳と機器をつなぐインターフェース技術を活用し、脳卒中や脊髄損傷の患者を支援します。機能回復を目的とした医療機器やデジタルソリューションの開発を進めています。

今回の採択企業が扱う技術には、AI、ウェアラブル機器、IoT、脳波解析、医療機器ソフトウェアなどが含まれます。医療の安全性向上、診療業務の効率化、患者の生活支援、機能回復といった異なる課題に対応する構成となりました。

英国や欧州市場へ進出するには、技術面の完成度だけでなく、規制への適合、臨床的な有用性の証明、医療現場での導入方法、継続的な事業運営まで確認する必要があります。今回の取組では、これらを一体的に検討します。

特に医療分野では、製品が実際の診療や患者支援にどのような価値をもたらすかを、臨床的な根拠とともに示すことが重要です。フェーズ1では制度と市場への理解を深め、フェーズ2では実証や社会実装に向けた準備を具体化します。

プログラムに参加する5社は、オンラインと現地渡航を通じて、自社技術が英国の医療現場でどのように受け止められるかを確認します。現地の課題に合わせて製品や事業計画を見直す機会にもなります。

また、共同研究や実証を進めるためには、医療機関、研究者、事業パートナーなどとの連携が欠かせません。今回の支援では、現地ネットワークとの接点をつくり、市場参入後の協力関係につなげることも重視されています。

企業の採用活動という面では、医療AI、臨床開発、規制対応、知的財産、海外事業開発など、複数分野を横断できる人材が関わる取組です。技術と医療制度の両方を理解し、海外の関係者と連携できる専門人材への関心が高まります。

2026年11月に始まるフェーズ2では、5社のうち選ばれた数社がさらに実践的な支援へ進みます。製品設計や臨床エビデンス、事業計画を磨きながら、英国と欧州での実証や市場投入を見据えた準備を進めることになります。

今回の5社採択により、医療技術を海外へ展開するための支援が本格的に始まります。東京、オンライン、英国現地を結ぶ2段階のプログラムを通じ、国内発のヘルステックが英国・欧州市場で事業化される可能性を探ります。

⇒ 詳しくは独立行政法人日本貿易振興機構のWEBサイトへ

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