2026年9月16日
労務・人事ニュース
入職者が離職者を474,200人上回る 2025年は入職超過率1.0ポイントに拡大
令和7年 雇用動向調査結果の概要 入職と離職の推移(厚労省)
2025年の1年間に新たに仕事へ入った常用労働者は7,526,800人、仕事を離れた人は7,052,600人となり、入職者が離職者を474,200人上回りました。雇用の出入りでは、年間を通じて入職超過となっています。
年初の常用労働者数に対する割合でみると、入職率は14.7%、離職率は13.7%でした。入職率から離職率を差し引いた入職超過率は1.0ポイントとなり、前年の0.6ポイントから0.4ポイント拡大しました。
前年と比べると、入職率は14.8%から14.7%へ0.1ポイント低下しました。一方、離職率は14.2%から13.7%へ0.5ポイント下がっており、離職率の低下幅が大きかったことで入職超過が拡大した形です。
就業形態別では、一般労働者の入職者数が4,459,800人、離職者数が4,234,100人となりました。差し引き225,700人の入職超過で、入職率は12.0%、離職率は11.4%となっています。
パートタイム労働者では入職者が3,066,900人、離職者が2,818,500人で、248,400人の入職超過でした。入職率は21.7%、離職率は19.9%となり、一般労働者より人の出入りが大きい状況が確認されました。
前年と比較すると、一般労働者の入職者数は122,000人増え、離職者数も2,400人増加しました。一方、パートタイム労働者は入職者が69,000人減り、離職者も145,100人減少しています。
性別では、男性の入職率が13.4%、離職率が12.5%となり、0.9ポイントの入職超過でした。女性は入職率16.1%、離職率15.1%で、入職超過率は1.0ポイントとなっています。
前年からの変化をみると、男性の入職率は0.5ポイント上昇し、離職率は0.1ポイント低下しました。女性では入職率が0.7ポイント、離職率が0.9ポイントそれぞれ低下し、男女で異なる動きを示しています。
雇用期間の定めの有無でも入職と離職に違いがみられます。一般労働者のうち雇用期間の定めがない人は、入職者3,294,700人に対して離職者3,242,500人となり、52,200人の入職超過でした。
一般労働者で雇用期間の定めがある人は、入職者が1,165,100人、離職者が991,600人でした。差し引き173,500人の入職超過となり、一般労働者では有期雇用の区分で入職超過幅が大きくなっています。
パートタイム労働者では、雇用期間の定めがない人の入職者が1,199,100人、離職者が964,400人でした。差は234,700人となり、雇用期間の定めがある人では入職者1,867,800人、離職者1,854,100人でした。
この結果、一般労働者とパートタイム労働者のいずれについても、雇用期間の定めがある場合とない場合の双方で入職者が離職者を上回りました。採用と退職のバランスを考えるうえで重要な動きです。
入職者を職歴別にみると、転職によって新たな職場に入った人は5,061,800人でした。一方、それまで就業していなかった人の入職は2,465,000人で、このうち新規学卒者は1,275,800人となっています。
前年の転職入職者は4,920,000人だったため、2025年は141,800人増加しました。未就業からの入職者は前年から88,700人減った一方、新規学卒者は71,400人増えており、入職経路によって動きが分かれました。
転職入職率は9.9%で、前年の9.7%から0.2ポイント上昇しました。未就業入職率は4.8%となり、前年の5.0%から0.2ポイント低下しており、転職による入職の比重が高まる動きがみられます。
性別では、男性の転職入職者が2,449,800人、女性が2,612,000人でした。転職入職率は男性9.1%、女性10.7%となり、未就業入職率も男性4.2%に対して女性は5.4%となっています。
就業形態別では、一般労働者の転職入職者が3,177,300人、未就業入職者が1,282,600人でした。転職入職率は8.5%、未就業入職率は3.4%となり、新規学卒者は886,400人でした。
パートタイム労働者の転職入職者は1,884,500人、未就業入職者は1,182,400人となっています。転職入職率は13.3%、未就業入職率は8.4%で、一般労働者より高い割合を示しました。
2025年は入職者が離職者を474,200人上回り、入職超過率も前年より拡大しました。一方で、転職入職者の増加や就業形態による入職率の差も明確で、採用市場では人材の移動状況を細かくみる必要があります。
⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ


