2026年4月25日
労務・人事ニュース
令和8年施策、ブルーカーボン計測の精度向上と効率化を実現するグリーンレーザー技術
グリーンレーザーによるブルーカーボン計測マニュアルをとりまとめ ~藻場の分布や面積を正確に把握するための計測基準を整備~(国交省)
令和8年3月31日、国土交通省は、藻場や干潟といったブルーカーボン生態系の把握精度向上と調査効率の改善を目的に、グリーンレーザーを活用した計測マニュアルを新たに取りまとめたと発表した。地球温暖化対策の一環として注目されるブルーカーボンの定量的評価を支える基盤整備が進められている。
ブルーカーボンは海洋生態系が吸収・固定するCO2を指し、温室効果ガス削減に寄与する重要な自然資源として位置付けられている。さらに、水質改善や生物多様性の維持など多面的な機能を持つことから、その活用拡大が期待されている。こうした背景を踏まえ、沿岸域の環境整備と一体となった取り組みが全国で進められている。
従来、藻場の分布や面積の把握は潜水士による目視確認が中心であり、調査にかかる時間やコスト、対象範囲の制約が課題となっていた。広域かつ継続的なモニタリングを実現するためには、効率的で精度の高い計測手法の導入が不可欠とされてきた。
今回策定されたマニュアルでは、水中透過性に優れたグリーンレーザーを用いた計測方法について、具体的な基準や留意点が整理されている。この技術は、従来の方法と比較して広範囲のデータ取得が可能であり、短時間で効率的に藻場の状況を把握できる点が特徴となる。
また、グリーンレーザーに加え、人工衛星画像や音響測深機器といったリモートセンシング技術との併用により、より高精度なデータ取得が期待されている。これにより、計測作業の生産性向上とともに、長期的な環境変化の把握にもつながるとみられる。
取得したデータは、ブルーカーボンに関する情報を管理・可視化するシステムに取り込まれる。これにより、藻場の分布や面積が明確化されるだけでなく、CO2吸収量の算定も可能となる。科学的根拠に基づいた評価が進むことで、政策立案や事業効果の検証にも活用される見通しとなっている。
今回のマニュアルは、現時点ではグリーンレーザーによる計測に焦点を当てているが、今後は人工衛星や音響技術など他の手法も取り入れながら更新される予定とされている。技術の進展に応じて柔軟に内容を拡充することで、より実用性の高い指針へと発展させていく方針とみられる。
気候変動対策の重要性が高まる中、自然の力を活用した取り組みの精度向上は不可欠となる。今回のマニュアル整備は、ブルーカーボンの定量的評価を支える基盤づくりとして、今後の環境政策やインフラ整備における重要な役割を担うことが期待される。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ


