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2026年6月16日

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2026年6月から東京・九段で開催、戦傷病者の就労と再起を伝える夏の企画展が8月30日まで公開

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しょうけい館で夏の企画展を6月2日から開催します(厚労省)

厚生労働省は2026年5月28日、東京・九段にある戦傷病者史料館「しょうけい館」で、夏の企画展「傷ついた身体でつかんだ仕事 ―戦傷病者 就労への道―」を開催すると発表しました。企画展は2026年6月2日から8月30日まで行われ、戦争で負傷し身体に障害を抱えながらも、社会復帰と就労を目指した戦傷病者たちの歩みを紹介します。

しょうけい館は、戦傷病者やその家族が体験した戦中・戦後の労苦を後世へ伝えることを目的とした施設です。今回の展示では、働くことを通して居場所や尊厳の回復を目指した人々に焦点を当て、当時の職業訓練制度や生活を支えた義肢などの資料を展示します。

戦後の昭和時代、戦傷病者たちは身体に不自由を抱えながらも、自らの生活や家族を支えるために社会復帰を目指しました。当時は現在のように障がい者雇用制度や支援技術が十分に整備されておらず、働くこと自体が大きな課題だったとされています。その中で、職業訓練を受けたり、自分に合った義肢を工夫したりしながら、再び社会との接点を築こうとした姿が今回の企画展で紹介されます。

展示では、左脚を失った戦傷病者が家具製作の職業訓練を受けて作った茶箪笥や、右手を失った人が洋裁の訓練で使用した作業用義手などが公開されます。また、戦時中に設立された傷痍軍人向け工場の資料や、職業補導所の入所案内なども展示され、当時の就労支援制度の実態を知ることができます。

さらに、戦後の混乱期にそれぞれの道を模索した戦傷病者の仕事についても紹介されます。工事現場で働くために取得した土木施工管理技士の資格証明書や、洋裁技術を学ぶための卒業証書、農作業で使われた義手、商社勤務を支えた義足など、実際に生活を支えた道具や記録が並びます。

会場では証言映像の上映も行われます。就労や仕事での苦労を語る戦傷病者の証言が、10時から17時まで時間帯ごとに上映される予定です。義手や義足を使いながら働き続けた経験や、障害を抱えながら資格取得に挑戦した半生、家族と支え合いながら生きた記録などが紹介されます。一部の証言者の寄贈資料については企画展内でも展示されます。

今回の企画展は、「昭和100年」関連企画展示として開催されます。戦後から長い年月が経過する中、戦争体験を直接語れる人は年々減少しています。展示では、戦傷病者たちがどのように働き、生き抜いてきたのかを資料や証言を通して伝えることで、戦争の影響と社会復帰の現実を振り返る機会となりそうです。

開催期間は2026年6月2日から8月30日までで、開館時間は10時から17時30分までとなっています。入館は17時までです。休館日は毎週月曜日と7月21日で、7月20日は開館します。会場は東京都千代田区九段北1-11-5にある「しょうけい館」2階企画展示室で、地下鉄九段下駅7番出口から徒歩3分の場所にあります。入館料は無料です。

展示では、働くことが単なる生計手段ではなく、自らの尊厳や社会とのつながりを取り戻すための重要な営みであったことが描かれています。義肢や職業訓練資料、証言映像などを通じて、戦傷病者たちが直面した現実と、その中で築いた人生を多角的に知ることができる内容となっています。

⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ

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