2026年5月28日
補助金・助成金, 労務・人事ニュース
廿日市市が創エネ設備導入に最大10,000,000円補助、受付は2026年6月5日から11月30日まで
廿日市市 令和8年度事業所用創エネ・省エネ設備導入促進補助金
広島県廿日市市では、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた地域脱炭素の取組をさらに加速させるため、2026年度の「事業所用創エネ・省エネ設備導入促進補助金」の受付を2026年6月5日から開始します。本制度は、市内で事業を営む中小企業者や医療法人、社会福祉法人、個人事業主などが、自ら使用するビルや店舗、工場などに再生可能エネルギー設備や省エネルギー設備を導入する際、その費用の一部を国の交付金を活用して支援する制度です。エネルギーコストの上昇や脱炭素経営への対応が経営課題となるなか、設備投資と環境対応を同時に進められる支援策として注目されています。
今回の補助事業では、創エネルギー設備として太陽光発電設備や蓄電池、省エネルギー設備として高効率空調機器、高効率照明機器、高効率給湯器、高機能換気設備などが対象となっています。2026年度の予算額は、創エネ設備向けとして35,333,000円、省エネ設備向けとして15,888,000円が確保されており、予算の範囲内で交付されます。受付期間中であっても予算額に達した場合は募集終了となるため、導入を検討している事業者は早めの準備が重要です。
申請受付期間は2026年6月5日から2026年11月30日までとなっています。ただし、受付開始後に申請が集中し、予算上限に達した場合には受付が締め切られる場合があります。同日に複数の申請があった場合は受付時刻に関係なく同着として扱われ、予算上限に達した日の申請については抽選により優先順位が決定されます。そのため、補助金の活用を予定している事業者は、受付開始日から速やかに申請することが望まれます。
補助対象となる事業者は、廿日市市内に設備を設置する中小企業基本法に定める中小企業者、従業員100人以下の医療法人、従業員100人以下の社会福祉法人、そして個人事業主です。加えて、市が定める欠格要件に該当しないことが条件となります。設備設置場所が市内であることも必須条件であり、地域内での再生可能エネルギー利用促進と省エネ推進を目的とした制度設計となっています。
補助対象経費には、設備導入に必要な設計費、工事費、設備購入費、試験費が含まれます。いずれも税抜き金額が対象となり、振込手数料は対象外です。また、割引を受けた場合は割引後の価格が補助対象経費となります。なお、補助対象経費が200,000円未満の場合は補助対象外となるため、小規模な設備更新ではなく、一定規模以上の設備投資が前提となっています。
創エネルギー設備のうち、屋根等に設置する太陽光発電設備については、補助率が10分の10以内と設定されています。補助額は1kWあたり50,000円で算出されます。例えば20kWの設備を導入した場合、1,000,000円の補助対象となる計算です。ただし、1事業者あたり太陽光発電設備と付随する蓄電池を合わせた補助上限は10,000,000円となっています。自家消費型の太陽光発電設備導入を検討している事業者にとって、大きな支援制度といえます。
ソーラーカーポートについては補助率3分の1以内となっており、こちらも蓄電池との組み合わせを含めて1事業者あたり10,000,000円が上限となります。工場や商業施設、物流拠点など駐車スペースを有効活用した再エネ導入にも対応しています。
蓄電池については単独設置では補助対象外となり、太陽光発電設備との併設が条件です。補助率は3分の1以内で、業務用蓄電池は1kWhあたり60,000円、家庭用蓄電池は1kWhあたり50,000円が上限となります。電力需要の平準化やBCP対策として蓄電池導入を検討する企業にとっても活用しやすい制度です。
省エネルギー設備については、高効率空調機器、高効率照明機器、高効率給湯器、高機能換気設備が対象となります。補助率は対象経費の2分の1以内で、1事業者あたりの補助上限額は6,000,000円です。例えば12,000,000円の設備更新を行った場合、上限額となる6,000,000円の補助が受けられる可能性があります。光熱費削減と設備更新を同時に進めたい事業者にとって、大きな投資支援となります。
申請にあたって特に注意したいのは、必ず契約前に申請し、交付決定を受けた後に契約・着工を行う必要がある点です。交付決定までには通常1カ月程度の審査期間が必要とされているため、設備導入スケジュールに余裕を持った計画が求められます。見積書についても、申請時点で有効期間内のものを提出する必要があります。
工事完了期限は2026年12月31日までとされており、実績報告は工事および支払い完了後30日以内、または2027年1月29日のいずれか早い日までに提出しなければなりません。補助金の交付には、実績報告後の額確定まで通常1カ月程度、その後振込までさらに1カ月程度かかる見込みです。
さらに、創エネルギー設備を導入した場合には、設置翌月から3年間にわたり電気使用量などの報告義務があります。特に発電した電力の50%以上を自家消費することが補助要件となっており、この基準を満たさなかった場合や報告書が未提出の場合には補助金返還を求められる可能性があります。単なる設備導入にとどまらず、導入後の運用実績も重視される制度といえます。
近年、電力価格の上昇や脱炭素経営への対応が企業価値そのものに影響を与える時代となっています。廿日市市の今回の補助制度は、設備更新によるコスト削減、事業継続力強化、環境対応の推進を同時に実現できる実務的な支援制度として、多くの事業者にとって導入検討の価値が高い内容となっています。特に工場、店舗、医療施設、福祉施設など、電力使用量の大きい事業者にとっては、投資回収期間の短縮にもつながる可能性があります。
補助金や助成金は年度ごとに募集内容が見直される場合があります。申請を検討している方は、最新の情報や受付状況について、募集のウェブページや実施機関に確認することを推奨いたします。また、募集が終了している場合もあるため実施機関にご確認ください。
⇒ 詳しくは廿日市市のWEBサイトへ


