2026年6月7日
労務・人事ニュース
2026年5月に認定都市数102へ拡大、東京都大田区と沖縄県北中城村が歴史まちづくり計画に新規認定
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最終更新: 2026年6月7日 04:00
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最終更新: 2026年6月7日 00:34
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最終更新: 2026年6月7日 04:00
歴史的風致維持向上計画の認定について(農水省)
農林水産省と文部科学省、国土交通省は、地域の歴史や伝統文化を守りながらまちづくりを進める「歴史的風致維持向上計画」について、東京都大田区と沖縄県北中城村の2自治体を新たに認定すると発表しました。認定日は2026年5月22日で、今回の追加によって全国の認定都市数は102市区町村へ拡大します。
この制度は、「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律」に基づいて進められている取り組みで、歴史的建造物や町並みだけでなく、地域で受け継がれてきた祭礼や民俗芸能、暮らしに根付いた文化活動などを一体的に保全し、地域活性化につなげることを目的としています。歴史ある景観と人々の営みを同時に守ることで、地域独自の魅力を将来へ継承していく狙いがあります。
東京都大田区では、700年以上の歴史を持つ伝統行事「御会式」をはじめ、門前町の賑わいや多摩川沿岸地域で継承されてきた民俗芸能など、多様な歴史文化が地域に残されています。海の安全と豊穣を願う祭礼や、子どもたちが中心となって行われる流鏑馬、地域の祈りを受け継ぐ獅子舞なども継承されており、世代を超えた交流の場として地域文化が息づいています。
さらに、大田区には東京23区で最多とされる銭湯文化があり、天然温泉「黒湯」を特色とした地域資源として親しまれています。景勝地として知られる洗足池の景観保全や、日本考古学発祥の地とされる大森貝塚、200年以上続いた海苔養殖文化なども、地域の歴史的風致を構成する重要な要素となっています。
加えて、昭和初期に多くの文化人が集った馬込文士村の歴史も残されており、文学や芸術文化の側面からも地域の価値が形成されています。今回の計画では、歴史的建造物の保存と活用、周辺環境の保全、伝統行事の認知向上、地域文化の継承支援などを通じて、歴史資源を生かした地域活性化を推進していく方針です。
一方、沖縄県北中城村では、世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の構成資産である中城城跡を中心に、歴史ある景観と地域文化を守る取り組みが進められます。古城周辺では修景や緑化活動が行われており、地域住民による景観形成の活動も継続されています。
また、地域には集落の創建者にまつわる例祭や綱引き、旧盆行事の後に行われる悪霊払いの「旗スガシー」、祖先送りの踊りとして知られる「エイサー」など、沖縄特有の伝統文化が受け継がれています。こうした祭祀活動や民俗芸能は、地域コミュニティを支える重要な役割を果たしており、歴史的風致の形成にも大きく関わっています。
今回の計画では、重点区域の将来像をまとめる基本構想の策定や、歴史的建造物の維持保全、グスク遺構の詳細調査、空き家や空き地の活用検討などが盛り込まれました。官民が連携しながら、歴史資源を生かした持続可能なまちづくりを進めていく考えです。
認定式は2026年5月22日午後4時から、東京都千代田区の中央合同庁舎3号館で行われます。報道関係者向けの取材申し込みは5月21日午後5時まで受け付けられており、認定証の手交や認定後の取材対応も予定されています。
歴史まちづくり法では、城や寺社、町家などの建造物と、祭礼や民俗芸能、伝統的な生業といった地域文化を一体の資産として捉えています。ハード面だけでなく、地域活動や文化継承などソフト面も含めて支援することで、各地域の個性を守りながら活性化につなげる制度として運用されています。
近年は人口減少や地域コミュニティの縮小により、伝統文化の継承や歴史的景観の維持が課題となる地域も増えています。今回認定された2地域では、地域住民が主体となって受け継いできた文化や祭礼を次世代へ残す取り組みが評価されており、今後の地域振興策としても注目を集めそうです。
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ


