労務・人事ニュース

  • TOP
  • お知らせ
  • 労務・人事ニュース
  • 2026年ロードキル対策を全国展開、年間70,000件発生する動物事故をデータ活用で削減へ

2026年6月11日

労務・人事ニュース

2026年ロードキル対策を全国展開、年間70,000件発生する動物事故をデータ活用で削減へ

Sponsored by 求人ボックス
広告

データ駆動型ロードキル対策を全国展開へ ~道路分野のネイチャーポジティブの推進~(国交省)

国土交通省は2026年5月22日、動物のロードキル対策を全国で本格展開すると発表しました。ロードキル発生データを活用する「データ駆動型ロードキル対策」を推進し、路面標示や標識、道路情報板、カーナビなどを活用した注意喚起を各地で進めます。

国が管理する道路では、2022年度に約70,000件のロードキルが発生しています。シカやタヌキ、小動物などが車両と衝突する事故は、生態系への影響だけでなく、交通事故や車両損傷の原因にもなっています。

これまでのロードキル対策では、動物が安全に移動できるようカルバートを設置するなど、「動物側が車を避けるための道路構造対策」が中心でした。しかし、動物が交通ルールを理解できないことから、新たな対策として「ドライバー側が動物を回避するためのアプローチ」を強化します。

今回進められる「データ駆動型ロードキル対策」は、ロードキルが発生しやすい場所や時期、時間帯などのデータを分析し、その結果を基に注意喚起や交通対策を実施する仕組みです。

2025年度には、北海道でエゾシカ、沖縄でヤンバルクイナなどを対象にモデル事業を実施しました。ロードキルが多発する区間や時間帯を特定し、路面標示や看板などによる注意喚起対策を試行しています。

さらに、全国の地方整備局などが保有するロードキル情報を集約したデータベースも構築されました。このデータは道路データプラットフォーム「xROAD」で公開されており、今後の対策立案や分析に活用されます。

2026年度からは、このロードキルデータベースを活用し、全国の地方整備局などで本格的な対策を先導的に実施します。対象となる動物には、ニホンカモシカやシカ、タヌキなどが含まれています。

大型動物対策では、路面標示や道路標識、カーナビを活用したドライバーへの注意喚起を実施します。特に夜間や山間部など、動物飛び出し事故が発生しやすいエリアでの安全対策強化が進められます。

小型動物対策では、道路情報板やSNSを利用した注意喚起に加え、侵入防止フェンスの設置なども検討されています。犬や猫などの事故防止にもつなげる考えです。

そのほか、地元高校と連携したロードキルに関する啓発活動や、動物検知システムを活用したリアルタイム警告システムなど、新たな技術導入も進められます。

今回の取組は、2025年4月の道路法改正を踏まえ、各地方整備局などが策定した「道路脱炭素化推進計画」に位置づけられています。道路分野におけるネイチャーポジティブ推進の一環として、生物多様性保全と交通安全の両立を目指します。

また、発表日の5月22日は、国連が定めた「国際生物多様性の日」にあたります。国土交通省は、生態系への配慮を進めながら、持続可能な道路行政を推進する姿勢を示しています。

近年は全国各地で野生動物の行動範囲が広がっており、道路周辺での動物出没も増加傾向にあります。特に大型動物との衝突事故は重大事故につながる可能性もあり、運転者への注意喚起やデータ活用型対策の重要性が高まっています。

国土交通省は今後も、ロードキル発生データを活用した科学的な分析を進めながら、交通安全確保と生物多様性保全を両立させる道路環境整備を推進する方針です。

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

広告
パコラ通販ライフ
パコラ通販ライフ
PR記事作成サービス受付フォーム