2026年7月2日
労務・人事ニュース
2026年6月公開のBDASで藻場を地図上に可視化、CO₂吸収源の見える化が本格スタート
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最終更新: 2026年7月3日 03:20
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藻場などのブルーカーボン生態系を手軽に地図で視える化! ~Blue carbon Data Archive Systemの利用を開始します~(国交省)
国土交通省は2026年6月5日、藻場や干潟などのブルーカーボン生態系を地図上で可視化できる新たなシステム「Blue carbon Data Archive System(BDAS)」の利用を開始したと発表しました。これにより、数値モデルを用いて算定した藻場の分布や面積をWebGIS上で確認できるようになり、ブルーカーボン生態系の把握や活用に向けた環境整備が進みます。
ブルーカーボン生態系は、藻場や干潟など海洋環境に存在する生態系を指し、二酸化炭素(CO₂)の吸収源として注目されています。それだけでなく、海洋環境の改善や水産振興、環境教育を通じた地域活性化など、多面的な役割を持つことから、新たな地球温暖化対策として期待が高まっています。
こうした中、国土交通省では藻場や干潟、生物共生型港湾構造物などを活用したブルーインフラの整備を全国で推進しています。今回公開されたBDASは、こうしたブルーインフラの整備効果を確認することなどを目的に開発されたシステムです。
BDASでは、グリーンレーザー搭載ドローンなどのリモートセンシング技術による計測データや、水深、底質、水温、透明度といった環境データを活用します。これらの情報を基に数値モデルによる解析や処理を行い、藻場の分布状況や面積を算定し、その結果を地図上で分かりやすく表示できる仕組みとなっています。
今回の一般公開では、数値モデルを活用して算定した藻場の分布や面積をWebGIS上で閲覧できるようになりました。これにより、利用者は藻場の状況を視覚的に確認できるほか、環境保全や地域資源の活用に関する検討にも役立てることが可能となります。
システムで活用されるグリーンレーザーは、水中透過性の高い波長532nmの緑色レーザー光を使用する測量技術です。航空機やドローンから照射することで、陸地と水中の地形を同時に3次元で計測できる特徴があり、沿岸部の環境把握や藻場調査の効率化が期待されています。
現在は数値モデルによる結果の公開が先行して行われていますが、グリーンレーザー搭載ドローンなどによる計測データのアップロード機能や、解析結果の確認機能についても整備が進められています。これらの機能は2026年8月上旬から利用可能となる予定です。
また、計測データをBDASへ取り込むための支援ツールとして、「Submerged Aquatic Vegetation Analysis System(SAVANS)」の開発も進められています。このシステムでは、計測データに対する誤差処理やアノテーション処理などを自動化し、データ活用の効率化を図ります。SAVANSについても、BDASの追加機能と同様に2026年8月上旬の利用開始が予定されています。
さらに今後は、人工衛星画像データや音響測深機器など、グリーンレーザー以外の計測手法によって取得されたデータにも対応できるようシステムの改良が進められる方針です。多様なデータを活用できる環境が整うことで、ブルーカーボン生態系の把握精度向上や管理の高度化が期待されています。
今回のBDAS公開により、藻場などのブルーカーボン生態系に関する情報を手軽に確認できる環境が整いました。気候変動対策や海洋環境の保全、水産資源の維持など幅広い分野で活用が見込まれており、今後の機能拡充とともにさらなる利用拡大が注目されます。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ


