2026年7月29日
労務・人事ニュース
2026年5月のパートタイム労働者比率は31.14%、採用担当者が確認したい雇用構成の変化
毎月勤労統計調査 2026(令和8)年5月分結果速報 パートタイム労働者比率(厚労省)
2026年5月分の毎月勤労統計調査の速報で、事業所規模5人以上のパートタイム労働者比率は31.14%となりました。前年同月との差は0.09ポイント上昇で、全体に占める割合は前年をわずかに上回りました。
パートタイム労働者比率は、常用労働者に占めるパートタイム労働者の割合を示す指標です。雇用全体の構成を確認するうえで重要な数字であり、採用や人員配置の動きを見る際の基礎資料になります。
今回の5月速報では、比率そのものは31%台を維持しました。一方で、前年差は0.09ポイントにとどまり、前年からの上昇幅は小さくなっています。パートタイム労働者の比重は高い水準にあるものの、拡大の勢いは緩やかです。
年平均の推移をみると、2022年は31.60%で前年差0.32ポイント上昇しました。2023年は32.24%となり、前年差は0.64ポイント上昇しています。この時期は、パートタイム労働者の割合が比較的大きく伸びました。
2024年は30.86%で、前年差は0.51ポイント上昇となりました。比率の水準は前年の32.24%を下回りましたが、前年差では上昇を示しており、雇用構成の変化を読み取るには水準と前年差の両方を見る必要があります。
2025年は31.31%となり、前年差は0.45ポイント上昇しました。年平均では31%台に戻り、前年からの上昇も続いています。パートタイム労働者が雇用全体の約3割を占める構図は、引き続き確認されました。
月次でみると、2025年4月は31.04%で前年差0.56ポイント上昇、5月は31.05%で0.35ポイント上昇でした。6月は31.23%、7月は31.24%となり、31%台前半で推移しています。
2025年8月は31.21%、9月は31.14%、10月は31.20%となりました。月ごとの差は大きくありませんが、30%台ではなく31%台を維持しており、雇用におけるパートタイム労働者の存在感が続いています。
2025年11月は31.49%、12月は31.51%となりました。年末にかけて比率はやや高まり、前年差も11月が0.37ポイント、12月が0.29ポイント上昇となっています。
2026年に入ると、1月のパートタイム労働者比率は31.83%となりました。前年差は0.40ポイント上昇で、2025年12月の31.51%からさらに高い水準となっています。
2026年2月は31.86%で、今回示された期間の中では最も高い水準となりました。前年差は0.21ポイント上昇で、比率は高いものの、前年からの上昇幅は1月より小さくなっています。
2026年3月は31.82%で、前年差は0.31ポイント上昇でした。1月から3月までは31.8%台が続き、年初の段階ではパートタイム労働者の割合が比較的高い状態にありました。
2026年4月は31.16%となり、3月の31.82%から低下しました。前年差は0.12ポイント上昇で、前年同月を上回ったものの、上昇幅はさらに小さくなっています。
2026年5月速報は31.14%で、4月の31.16%から0.02ポイント低下しました。前年差は0.09ポイント上昇となり、2026年に入ってから示された前年差の中では最も小さい上昇幅です。
2025年5月の31.05%と比べると、2026年5月は31.14%で0.09ポイント高くなりました。前年同月より比率は上がっていますが、差は小幅であり、雇用構成に大きな変化があったとはいえない範囲です。
ただし、2022年から2025年までの年平均をみると、パートタイム労働者比率はおおむね31%前後で推移しています。2023年の32.24%を除けば、31%台前半が中心で、雇用全体の中で一定の割合を占め続けています。
2026年5月の31.14%は、2025年平均の31.31%を0.17ポイント下回ります。年初の31.8%台からは低下しており、月次の動きとしては4月以降に比率がやや落ち着いた形です。
一方、前年差がプラスであることから、前年同月との比較ではパートタイム労働者の割合がわずかに高くなっています。採用現場では、正規雇用と短時間雇用のバランスを確認する材料になります。
パートタイム労働者比率が高い状態は、働き方の多様化や人員配置の柔軟性と関係します。短時間勤務を希望する人材の活用、繁忙期に合わせた勤務体制、固定的な人件費の調整など、雇用管理の考え方にも関わる指標です。
ただし、比率だけでは賃金、労働時間、入職率、離職率までは分かりません。そのため、採用や定着の課題を考える際には、パートタイム労働者比率を単独で判断せず、他の雇用指標と組み合わせて確認する必要があります。
今回の速報では、2026年5月のパートタイム労働者比率が31.14%となり、前年同月より0.09ポイント上昇しました。大きな変化ではないものの、雇用全体の約3割をパートタイム労働者が占める状況は続いています。
人材確保を進めるうえでは、短時間勤務を含めた働き方の選択肢をどう整えるかが重要になります。2026年5月の結果は、パートタイム労働者が引き続き雇用構成の重要な一角を担っていることを示す内容となりました。
⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ


