2026年8月28日
労務・人事ニュース
電動車を医療機器の非常用電源に、2026年8月に災害時マニュアル改定
電動車は災害時に医療機器への非常用電源としても使えます(経産省)
2026年8月4日、災害時に電動車から医療機器へ電力を供給する際の活用方法をまとめたマニュアルが改定されました。これまで行われた給電の実証実験で得られた知見を反映し、非常時に電動車を移動式電源として活用する方法が整理されています。
対象となる電動車には、電気自動車のほか、燃料電池自動車、プラグインハイブリッド自動車、ハイブリッド自動車が含まれます。これらの多くは外部給電機能を備えており、車両に蓄えた電力を外部で利用することが可能です。
外部給電機能を備えた電動車は、災害によって通常の電力供給が利用できなくなった場合などに、移動式の非常用電源として使用できます。今回の改定では、その用途の1つとして医療機器への給電に焦点が当てられました。
災害時の電動車活用については、2020年に電動車の活用方法をまとめたマニュアルが作成されました。その後、2022年には医療機器への給電に特化したマニュアルも整備され、非常時の具体的な給電方法が示されています。
今回改定されたのは、2022年に作成された医療機器への給電に関するマニュアルです。外部給電器と交換式バッテリーを活用し、医療機器へ電力を供給する実証実験の結果を踏まえて内容が見直されました。
電動車の特徴は、電源設備が固定されている場所まで人が移動するのではなく、電力を必要とする場所へ車両そのものを移動できる点にあります。災害時にはこうした機能を利用し、電源として活用する方法が想定されています。
特に医療機器は、停電などで電力供給が途絶えた際にも電源確保が必要になる場合があります。今回のマニュアルでは、電動車から医療機器へ給電する際に活用できる情報を、実証実験で確認された知見を踏まえて整理しています。
電気自動車だけが対象ではない点も今回の内容を理解するうえで重要です。燃料電池自動車やプラグインハイブリッド自動車、ハイブリッド自動車についても、外部給電機能を備えた車両であれば災害時の電源として活用できます。
また、電動車から直接電力を取り出す方法だけでなく、外部給電器を用いた給電についても実証が行われています。今回の改定には、その実験で得られた情報が反映され、実際の災害時を想定した活用方法の整理が進められました。
交換式バッテリーを使った医療機器への給電についても、これまでの実証実験の対象となっています。電動車本体だけではなく、関連する給電機器やバッテリーを組み合わせた非常用電源の活用が今回の改定内容に含まれます。
外部給電機能は、電動車が持つ電力を走行以外にも利用できる仕組みです。停電などによって通常の電源が確保できない状況では、この機能を使うことで車両を非常用電源として活用できる可能性があります。
一方、すべての電動車が同じ給電機能を持っているわけではありません。今回公表された内容でも「電動車の多く」が外部給電機能を備えているとされており、実際の利用では車両ごとの機能を確認することが前提となります。
これまで災害時の電動車利用については、2020年から活用方法の周知が進められてきました。2022年には医療機器への給電という具体的な用途に対象が広がり、2026年には実証実験の結果を反映した改定へとつながっています。
今回の改定は、新たな車種や制度を導入するものではなく、これまで実施された実証実験の知見を既存のマニュアルへ反映したものです。災害時に電動車から医療機器へ給電する方法について、より実際の利用を意識した情報がまとめられました。
電動車は移動手段として利用されるだけでなく、外部給電機能を備えている場合には非常用電源としても利用できます。特に災害時には、必要な場所へ移動して電力を供給できるという車両ならではの特徴を生かせます。
災害時に医療機器の電源をどのように確保するかは、電動車の給電機能を活用するうえで重要な用途の1つです。今回の改定によって、電動車、外部給電器、交換式バッテリーを利用した給電方法について、実証結果に基づく情報が追加されました。
2026年8月の改定により、2020年から進められてきた災害時の電動車活用について、医療機器への給電という観点でも内容が更新されました。停電時に利用可能な電源の選択肢として、外部給電機能を備えた電動車の活用方法が改めて示されています。
⇒ 詳しくは経済産業省のWEBサイトへ


