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2026年4月25日

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食品取引調査、20,000者対象と有効回答3,844が示す現場課題と255団体への影響

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令和7年度食品等取引実態調査結果の公表について(農水省)

令和8年3月31日、農林水産省は「令和7年度食品等取引実態調査」の結果を取りまとめ、公表した。この調査は、食料システム法に基づき実施されたもので、食品等の持続的な供給体制の確保と、取引の適正化に向けた実態把握を目的としている。あわせて、調査結果を踏まえ、関係団体255団体に対して農林水産大臣名による協力要請の通知が発出された。

今回の調査は、制度の実効性を高めるための基礎資料を収集する位置付けで行われた。令和7年10月からは、取引実態の把握を強化するため、いわゆるフードGメンが地方の行政機関に配置され、現場に即した情報収集体制が整備された。これにより、価格交渉の状況や商慣習上の課題について、より具体的な実態把握が進められている。

調査は、アンケートとヒアリングの2つの手法を組み合わせて実施された。アンケート調査では、無作為に抽出された食品関連事業者20,000者に対して郵送で案内が行われ、WEB形式で回答を回収した。その結果、3,844者から有効な回答が得られた。幅広い事業者の声を反映したデータとして、取引環境の現状を把握する重要な材料となっている。

さらに、ヒアリング調査では、食品関連事業者および物流に関わる事業者を対象に、フードGメンなどによる直接の聞き取りが実施された。対象は174者にのぼり、アンケートでは把握しきれない具体的な課題や実務上の状況について、詳細な情報が収集された。このように複数の調査手法を組み合わせることで、統計の信頼性と実務への適用性が高められている。

今回の結果は、単なる統計データにとどまらず、今後の制度運用や政策判断に直結する基盤として活用される見込みだ。特に、価格交渉の実施状況や取引慣行に関する課題については、食品等の安定供給を支えるうえで重要な論点となるため、継続的な把握と改善が求められている。

農林水産省は、こうした調査結果を踏まえ、関係団体に対して協力要請を行った。通知は255団体に対して発出されており、取引の適正化や課題解決に向けた自主的な取り組みを促す狙いがある。制度の実効性を確保するためには、行政だけでなく、関係者全体による連携が不可欠とされている。

食品の供給を取り巻く環境は、原材料価格や物流の変化などにより複雑化している。こうした中で、取引の透明性や公正性を確保することは、持続可能な食料システムの構築に直結する課題といえる。今回の調査は、その現状を可視化し、改善に向けた具体的な一歩として位置付けられる。

今後は、調査で得られた知見をもとに、実効性のある施策や運用の改善が求められる。継続的な実態把握と関係者の協力によって、安定的な食品供給体制の確立につながるかが注目される。

⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ

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